since 2003
イレコナビ サイトマップ
< 武道 >
< 理論 >
< デザイン例 >
< AFS >
< 独立式肘ストレート打ち >

攻撃技
気態用 液態用 固態用

AFS
ストレート フォア
ハンド
バック
ハンド

当て
ヘデ
ィング

独立式 連動式



独立式肘ストレート打ちは、前方の標的に肘を当てる独立式ストレート打ちです。
そのうちで前足側の肘を当てる物を「独立式肘長ストレート打ち」または「独立式肘長前ストレート打ち」と呼び、後足側の肘を当てる物を「独立式肘短ストレート打ち」または「独立式肘短前ストレート打ち」と呼ぶ事にします。
到達距離(リーチ)が長い方を「長」とし、到達距離が短い方を「短」としました。

独立式肘ストレート打ちは、独立式ストレート打ちだから、最初から最後まで姿勢を変化させません。
独立式肘ストレート打ちでは、姿勢としてはAFS基本姿勢を使います。

腕の動きの概略は以下です。(前足=左足、後足=右足の場合)
始状態 終状態









縦拳打ちの場合よりも、肘の位置が少し前に出ている。
標的に当てる腕の拳を肩の高さに配置する。

短打ちでは前腕を床に垂直な平面内に、長打ちではそれより少しだけ内に倒す。
短打ち 長打ち

前腕のネジレは、標的に当てる腕の手の甲が前ではなく外に向く角度にする。
つまり、敵に腕背ではなく腕刀を向ける。

標的に当てない方の手・腕の配置は、任意(自由)です。
標的に当てる方の手・腕を身体の他の部分とは独立に動かすのが独立式ストレート打ちだからです。
標的に当てない方の手・腕は、ガード形に配置してもよいし、打ち技の準備完了形に配置してもよい。

短打ちでは前腕を床に垂直な平面内に、長打ちではそれより少しだけ内に倒す点は、始状態と同じです。

前腕のネジレは、標的に当てる腕の手の甲が前ではなく外に向く角度にする。
つまり、敵に腕背ではなく腕刀を向ける。

標的に肘頂を当てる短打ちでは、掌底が耳を擦(こす)りながら止まる様にする、のでも良い。
その場合には、手首を返しておく。
掌底より手指に近い部分を耳に当てようとすると、耳を外から内に向かって押さえる様な動きが混入してしまい、良くない。

連動式短前ストレート肘打ちで、誤って前腕を地面に垂直な平面内に収めると、肩関節が痛かった。
つまり、連動式と独立式で、短前ストレート肘打ちの前腕の向きが異なる。

短打ちでは、肘刀だけでなく肘頂を標的に当てる事も出来る。
肘頂を標的に当てる場合には、フォアハンド振り子打ちだと考える事も出来る。

長打ちで肘頂を標的に当てようとすると自分の拳が自分の顔に当たってしまう。
拳が顔に当たらない様に振ると、肩が痛かった。
肘フォアハンド打ち上げでは前足側の肘を標的に当てる事も出来るが、どこに違いが有るか考えてみた。
肘フォアハンド打ち上げでは姿勢がAFS上起姿勢だが、独立式肘ストレート打ちでは姿勢がAFS基本姿勢だ。
肘フォアハンド打ち上げでは腕背を前に向けるが、独立式肘ストレート打ちでは腕刀を前に向ける。
肘フォアハンド打ち上げでは肩よりも少し内側に存在する(x座標の絶対値が小さい)標的を打つが、独立式肘ストレート打ちでは肩の前方に在る(肩とx座標が同じ)標的を打つ。

フォアハンド振り子打ちで標的に肘頂を当てる場合は、肘の曲げ角は始状態と同じです。
標的に肘刀を当てる場合には、素振りでは、終状態の前腕を始状態の前腕に平行にする。
つまり、始状態から終状態に移行する動作で、肘頂を当てる場合は肘の曲げ角を一定に保ち、肘刀を当てる場合は前腕を平行移動する。

独立式肘ストレート打ちの打点は、連動式肘ストレート打ちの打点よりも少し低い。
これは、独立式ストレート打ちでは、肩が不動なので上腕が肩を中心とする回転運動に成り、それでも肘が前進速度を持つ為には上腕が水平より下を向いている必要が有るからです。
連動式ストレート打ちでは、肩が前進速度を持つので、もし仮に上腕が水平だったとしても、肘は前進速度を持つ事が出来る。
独立式ストレート打ちの動き方にこだわらず、ヘディングの要領で倒立振り子様の連動を行ないながら肘刀や肘頂をキツツキの様に標的にぶつけたり、横ストレート打ちの要領で両足接地のまま重心を前進させる連動(後屈前屈変形)を行ないながら肘刀や肘頂を標的にぶつけるなら、連動なしでの独立式肘ストレート打ちの打点よりも高い位置を打つ事が出来ます。

手首の関節は、正拳ストレート打ちの場合よりも、少しだけ橈屈(とうくつ)させる。
これは、標的に当たる部位の筋肉が盛り上がって緩衝効果が生じるのを防ぐ目的でです。
しかし、その効果は小さいので、正拳ストレート打ちの場合と同じでもよい。
握力を抜いておくのでも良いが、肩と肘には力を入れる必要が有る。
手の握力は抜いて肩と肘には力を入れる、というのは難しいので、握力を抜かず手首を軽く橈屈させるのでもよい。
標的に当てる腕の手を開手にするのでもよいが、拳に握っておく方が標的以外の物に自分の手が当たってしまう危険が小さい。

素振りでは、標的に当てる腕の前腕は少し前に倒れているが、例えば地面に垂直な壁を打った時には、手が壁から押されて前腕が起立し、肘刀が壁に当たる。
また、例えば敵の肩を打つ場合には、前腕は前に倒れたままでも邪魔に成らない。

標的に当てない方の手・腕の配置は任意(自由)です。
始状態と同じでもよい。

独立式縦拳ストレート打ちは普通のパンチとして使う事が出来ますが、独立式肘ストレート打ちは敵の体当たりを迎撃する時と自分からのBFSでしか使い道が無いだろう。

到達時間(起動からインパクトまでの時間) 肘刀長打ち 0.14秒
肘刀短打ち 0.16秒
肘頂短打ち 0.14秒
周期(起動から始状態に戻るまでの時間) 肘刀長打ち 0.29秒
肘刀短打ち 0.32秒
肘頂短打ち 0.30秒

リーチについて、実測によって以下の結果を得ました。
肘刀長打ち 肘刀短打ち 肘頂短打ち
標的と成る敵の身体部位  肩 前足側上腕
高さ(z座標) 0.64身長 0.64身長 0.65身長
エッヂの到達位置のx座標 -0.37スネ 0.36スネ 0.35スネ
エッヂの到達位置のy座標 0.52スネ 0.35スネ 0.37スネ
標的の最適位置のy座標 0.46スネ 0.29スネ 0.27スネ
標的の最適位置の方位角 -38度 51度 52度
前線間距離 敵=AFS基本姿勢 - - -0.68スネ + 少々
敵=AFS前傾姿勢 スネ スネ -
「スネ」は長さの尺度@デザイン方法論で定義されています。
「座標」「方位角」「前線間距離」の定義はAFS基本姿勢@AFS用@液態用@姿勢に書かれています。
技をシュバッと勢い良く実行して途中の最大値を測定するのではなく終状態で静止したままに成り測定しました(無勢測定)。
姿勢をAFS基本姿勢に保って測定しました(体軸を追加で傾けてリーチを伸ばす事はしなかった)。
標的の最適位置としては、身体の表面の該当箇所の位置を表示しています。
標的の最適位置の数値が表すのは、エッヂが到達すべき身体内部の弱点の位置ではありません。
身体の表面の該当箇所が標的の最適位置の数値の位置にあればエッヂが身体内部の弱点に到達する、という意味です。
標的がアゴや肋骨といった硬部であれば、(標的の最適位置のy座標) = (エッヂの到達位置のy座標) - 0.06スネ(0.50コブシ)、
標的が胴腹の無肋骨部分のような軟部であれば、(標的の最適位置のy座標) = (エッヂの到達位置のy座標) - 0.10スネ(0.80コブシ)、
と判断しました。
「コブシ」は長さの尺度@デザイン方法論で定義されています。
肩は硬部、上腕は軟部だ、としました。
敵がAFS前傾姿勢で、敵の前足=右足だが自分の前足=左足であるか、または敵の前足=左足だが自分の前足=右足ならば、標的は敵の後足側の肩だとしました。
敵がAFS前傾姿勢で、敵の前足も自分の前足も左足であるか、または敵の前足も自分の前足も右足ならば、標的は敵の前足側の肩だとしました。
したがって、敵のy軸と自分のy軸が重なっていない場合を考えています。







独立式肘刀長ストレート打ちのリーチは、独立式肘刀短ストレート打ちのリーチよりも、約スネ(約コブシ)だけ長い事が分かる。
独立式肘刀ストレート打ちと連動式肘刀ストレート打ちのリーチも比較する必要が有る。























最終更新2024年09月25日