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連動式でない物を「独立式」と呼ぶ事にした。
2024年03月23日までは、「独立式」を「無フレキシング」と書いていました。

独立式ストレート打ちには、以下の特徴が有る。
(1a) 連動式ストレート打ちよりも威力が小さい。
(1b) 連動式ストレート打ちよりも素早い。
(1b1) 連動式ストレート打ちよりも連射速度が大きい。
(1c) 連動式ストレート打ちよりもリーチが短い。
(1c1) 両手同時打ちが出来る。
(1d) 威力、素早さ、リーチの全てにおいて、前方への裏拳打ちよりも勝っている。
(1e) 正面以外を打てる。
(1f) 威力が腕・肩の筋力に依存する。
(1g) 両足で踏ん張らなくても打てる。

(1c)の原因は、独立式ストレート打ちでは肘を伸ばし切らない事と、独立式ストレート打ちでは肩を前に出さない事です。
両手同時打ちすれば、単発なら命中率が連動式ストレート打ちの2倍に成る。

(1a)(1d)(1f)について。
連動無しの手打ちでストロークも短い、とは言っても、裏拳よりは遥かに重いはずだから、この技を威力不足で無意味と言うなら、裏拳打ちなんて存在し得ない。
ボクサーはジャブを裏拳打ち気味に出している場合もある様に見受けるが。
ただし、ボクシングの場合は、ボクシング・グローブの重さでパンチの威力が作られる、という面が有るので、それはグローブ無しの場合に裏拳打ちが有効である証拠には成らないけど。

連動式ストレート打ちの威力は腕・肩の筋力にあまり依存しないと言われています。
連動式ストレート打ちでは、上手に実行して、ベストの位置とタイミングでヒットすれば、腕・肩の筋力が弱くても、大きな威力が出ます。
しかし、それでは、拳立て伏せ(腕立て伏せ)は何の為にやるのでしょうか。
独立式ストレート打ちは、(1f)なので、拳立て伏せに良い目的を与えます。

(1g)については、歩きながらでも打てるし、四つ足の構えから出ずに打つ事も出来る。

独立式ストレート打ちの用法としては、以下が考えられる。
(2a) ノドや目などの敵の軟弱な部位を打つ
(2b) 踏み込みで、まだ自分の重心が静止していない瞬間にBFS的に当てる(重要)
(2c) 敵の攻撃技を中途崩壊させる。
(2c1) 対首射撃(頭部を狙った旋回高速連射)

(1a)だけれど、(2a)になら使える。

(1g)については、(2a)の場合には、軽く当てるだけで十分な効果を出せるので、しっかりした土台に成る姿勢で打つ必要は無く、バランスを失って転倒する途中や、後退しながら足がもつれている時や、敵につかまれてしまった状態で打って一発逆転、という可能性を秘めているのが独立式ストレート打ちです。

(2b)については、BFSと違って、前足の着地後に当てても良いが、本当にBFSで当てても良いだろう。
自分の重心は、前足着地と同時に静止するわけではなく、重心の静止は前足着地の少し後に成るだろう。
前足と打手の両方で自分の重心運動を制動する、つもりでやれば良いだろう。
前足が床から受ける反作用と、打手が被打部位から受ける反作用の両方によって自分の重心運動を制動する、という意味です。
本当にBFSで当てるのは、標的が上段なら行けると思うけど、標的が中段なら肘を伸ばそうとする筋力が標的から受ける反作用に負けるのが普通だろう。

(1c)のせいで、(2b)では、敵の迎撃が成功してしまう危険が有る。
しかし、敵のその様な迎撃のチャンスは、敵と自分の距離が連動式ストレート打ちと独立式ストレート打ちのリーチ差を通過するわずかな時間しか無い。
敵がウッカリそこを見過ごしてしまう様にする方法を使えば、(2b)も有効です。

(2c)では、自分の独立式ストレート打ちを敵の頭部に当てれば、その効果で、敵の攻撃が中途崩壊する事を見込める。(実例を見た事が有る)
(1a)なので、KOは出来なくても、(2c)の用法には使えるだろう。
(1b)(1d)(1e)の分だけ、独立式ストレート打ちは、(2c)に向いている。
敵の攻撃技がフック打ちならば、ますますそうである。
(1c)の分だけ(2c)は困難だが、敵の攻撃技がフック打ちならば、リーチ的にも不利は無い。
オーバー・ヘッド・パンチを中途崩壊させる事も出来るのではないか。

(2c1)が出来る理由は、(1b1)と(1e)です。
(1a)なので、KOは出来なくても、(2c1)の用法には使えるだろう。

いわゆる寸勁は、独立式ストレート打ちに分類されるだろう。
したがって、BFS的に当てるのが寸勁の本来の用法だろう、と私は想像している。


独立式ストレート打ち 縦拳打ち
覆拳打ち
肘打ち


最終更新2024年09月04日