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身体の特定の部分の長さを基準にして、その何倍だ、という言い方で長さを指定する事には、次の様な利点が有る。
・身長が異なる全ての人に共通のデータと成る。
・動リーチが腕の長さの何倍だ、という風に言われれば、実感としてつかみ易い。
・センチメートルで言うと自分のデータはどうなのかを軍事秘密として伏せたまま一般論を公開できる。

靴のサイズとの関係まで書いておけば、読者が自分の身体の部位の寸法を一々測らなくても、おおよその長さをセンチメートルで知る事が出来る。
私の場合、(1スネ) ≒ 2×(靴の寸法) でした。

基準の長さに用いる身体の部分としては、以下の条件に当てはまるものを選ぶ。
(1) 両端が硬く、平行線でコツンと挟める。
(2) 短すぎない。
(3) 表したい長さがその長さの1倍に近い。

(1)によって、測定誤差が小さく成る。
(2)によって、測定誤差の測定値に占める割合が小さく成り、表したい長さを、その何倍だ、という風に書いた時に、数字の狂いが小さく成る。
足の長さ(=靴のサイズ)は、短すぎるので、長さの尺度として用いるには適さない、と私は判断した。
(3)によって、実感として把握し易く成る。

 

 
 自分の体で実際に測ってみると

 
1ウデ ≒ 1.22スネ

 だった。


脇の下には、筋肉が無く肋骨にコツンと当たる感じの場所があるので、そこから拳先までを測定する。
腕を引くと、引く力によって長さの測定値が変化するので、腕を肩に押し付けて測定する。


   x = 肘から拳先までの長さ(自分の体で測ってみると約0.56ウデだった)。
 y = 肘から掌底までの長さ(自分の体で測ってみると約0.46ウデだった)。

 z = x - y を
1コブシと呼ぶ事にする。

 自分の体で測ってみると、

 
1コブシ ≒ 0.1ウデ

 だった。


※ 形と材質が全く同じならば、身長が2倍に成ると、筋肉の断面積は4倍に成り、体重は8倍に成る、といった具合に、全てが比例するわけではないので、その点、データの共通性には限界がある。
また、1ウデと1スネの比などには個人差が有るはずだから、もっと正確な基準を作りたければ、BMI(Body Mass Index)の算出式の様な算出式を研究で割り出す必要が有る。
誰かがそういう研究をしてくれる事に期待する。


最終更新2024年03月24日