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右手と左手がぶつかる問題をまだよく調べていないので、後で調べます。


 AFSのイメージ

 θ=地面に対する腰の回転角
 φ=腰に対する肩の相対的な角度
 ψ=肘や肩の関節の角度

 剛性AFSのイメージ

 θ,φ,ψを同時に変化させる事によって、スピードの直列繋ぎを実現する。
 θ=φ=ψという意味ではなく、角変化が全体の何%完了したか、を一致させ続ける、という意味です。
 私は、これが正しいAFSのやり方だ、と思っています。
 マジックハンドのイメージです。
 ノーモーションに該当します。

 弾性AFSのイメージ


弾性AFSでは、φの変化はθの変化よりも遅れ、ψの変化はφの変化よりも遅れ、波の伝播の様に、足から手まで動きがリレーされて行きます。
ムチのイメージです。
高校時代の私は、これに陥っていました。
これだと、スピードの直列繋ぎが実現されないので、拳の運動速度は、腕と肩の関節の角変化による物のみ、に成ります。
タイミングを外すテクニック(時間差攻撃)としては使えそうです。
弾性AFSは下部構造の前進によって上部構造に溜めが作られるので腕を引いて溜めを作るのではないけれどノーモーションではない、と考える事も出来る。
目が足にではなく頭に付いているせいで、剛性AFSよりも弾性AFSの方がヘッド・スピードが大きいと錯覚しがちです。
青色の菱形と赤色の菱形の継ぎ目の位置に自分の目があると考えて下さい。
すると、(目に見えるヘッド・スピード) = (対地ヘッド・スピード) - (目の運動速度) です。
そのせいで、自分から弾性AFSを選択して間違った自己満足をしてしまう心理が生じます。
剛性AFSのヘッド・スピードを遅くて嫌だと感じる間違った自己不満足が生じる、と言った方が正しいかもしれない。
上体の倒立振り子運動と腕の振り下ろし運動を合成した手刀 バックハンド落とし打ちを試行すれば、弾性AFSでは手刀が空を切る音が聞こえないが剛性AFSでは聞こえるのを確認できると思います。
それによって間違った心理を修正できます。

実効質量、投げ付けイメージと、高速ジャッキ・イメージ
回し蹴りは、脚の投げ付け(実効質量が脚の質量)に近い。
ストレートパンチは、コンタクトの瞬間に肘の内角が180度に近ければ、実効質量が体重に近づく。
これは、自分のボディーと敵のボディーの間で自分の腕がジャッキの様に働く、という描像に馴染む。
コンタクトの瞬間に肘の内角が180度に近いストレートパンチは、コンタクトの瞬間に後脚も伸び切らせ、後足はカカトで接地ならば、前方の敵と後方の地面の間に自分がジャッキの様に入り込んでいる状況と見なせる。

AFSのジャッキ・イメージ

関節が伸び切る直前に低速ギヤの様に働き、筋肉の張力より遥かに大きい力が出力される。

寸勁(標的に接触したまま打つ)の動作原理はジャッキ・イメージだと思われる。

投げ付けイメージは、野球のバッティングだ。
野球のバッティングでは、ボールとバットのコンタクトの瞬間に手がバットに加えている力は成績に無関係であり、コンタクトまでに手がバットに加えた力の累積がバットの運動として蓄積されており、成績に関係するのは、その運動の如何だけだ。
これは、バットをボールに投げ付けている事だ、と見なせる。
野球のバッティングでは寸勁が不可能である事を考えれば分かる様に、投げ付けイメージの技は、寸勁が不可能である。
空手の回し蹴りでは寸勁が不可能であるから、これは投げ付け技だ、という風に判断できる。

野生の鳥は獲物を取る時に頭蓋骨が揺れないようにするそうだ。
頭蓋骨が揺れると視覚が乱される。
AFS中も頭蓋骨を揺らさないようにするのが正しいだろう。
揺らすと狙いが狂う。

AFSは「ストレート打ち」「フォアハンド打ち」「バックハンド打ち」の3つに分類される、と考えてみた。
実用の為にやっているのであって学問をしたいわけではないのだから、フック打ちやアッパー打ちや金的打ちや落とし打ちがこれら3つのうちのどれなのかを厳密に議論しても意味が無いかもしれないが、それを考える事によって肘ストレート打ちやストレート種の2重掌底落とし打ちやバックハンド種の肘落とし打ちに私は気付きました。
2千1桁年代にYahoo!掲示板で極真空手をやってると名乗る人から肘ストレート打ちの話を聞いた事、を思い出しました。
手で耳を擦る様な感じで行なう、という意味の事を言われ、目から鱗(うろこ)だった。
それまで私は、肘を鉛直面内で動かす肘打ちはアゴを打ち上げる技(フォアハンド打ち)だと解釈していた。

AFSでは、基本の配置以外は、手や腕をガード形に配置する動作と打つ動作を同時にする。
ガードを作った後で打つのでは、打つのが遅れるし、打つ事が敵に分かってしまう。

「鉤突き」という言葉が示しているように、AFS流派の空手では、AFS一般が「突き」と呼ばれるようだ。
「鉤突き」は、私の用語法では「フック打ち」です。
つまり、AFS流派の空手で「突き」と呼ばれるのは「ストレート打ち」だけではない、という事のようです。


AFS ストレート打ち
フォアハンド打ち
バックハンド打ち
腰当て
ヘディング
押し


最終更新2024年05月24日