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コノイヌヲ、ヨクナイイヌダト、イウヒトガ、イルヨウダガ、ホントウニ、ソウナノカ

AFS基本姿勢は、AFS(打ち技)実行中の基本姿勢(手と腕を除く)です。
最初は、手と腕の配置も含めていましたが、2024年03月23日に、手と腕の配置は除外する事に決めました。
以下では、前足=左足、後足=右足の場合だけを説明しますが、AFS基本姿勢には前足=右足、後足=左足のバージョンも有ります。


1辺の長さが1.0スネの正方形の対角線の両端に、両足の足前底の中心(中指の中足趾節関節)が位置する。
前脚の膝を屈した時に膝が出る方向が正方形の縦辺に平行に成る様に、前脚の爪先の向きを決める。
後足の爪先の向きは、力まず胴を出来るだけ前に向けようとした時に自然に到達する向きです。
足裏全面接地、前後均等荷重。
(スネについては長さの尺度@デザイン方法論を見よ)

上図の正方形を「AFS基本姿勢の定義正方形」と呼ぶ事にします。
定義正方形の前線と後線を「横線」と呼ぶ事にします。
定義正方形の右線と左線を「縦線」と呼ぶ事にします。

前足前底の中心と後足前底の中心を結ぶ直線が、敵の重心直下と自分の重心直下を結ぶ直線と、45度の角を成す。
自分の重心は、前足前底の中心と後足前底の中心を結ぶ線分の中点の真上に位置すると推定されます(本当はもう少し後ろ。両足裏全面均等加重なんだから本当は両足の土踏まずを結ぶ線分の中点が重心直下だと思われる。計算中です。しばらく待って下さい)。

足裏の力点として下図の白色点を目分量で置き、それらを結ぶ線分の中点のx座標とy座標を計算してみた。

すると、重心のx座標=-0.02スネ、重心のy座標=-0.14スネだと分かった。
定義正方形の中心の座標は(x, y)=(0, 0)だから、定義正方形の中心と重心直下は異なる事、が分かります。
座標については、このページの下方に説明が有ります。
「スネ」の定義は、長さの尺度@デザイン方法論に書かれています。

前脚の膝を屈した時に膝が出る方向が正方形の縦辺に平行に成る様に前脚の爪先の向きを決めと、私の場合、前足の内側のラインが正方形の縦辺に平行に成ります。
これは踏み込んだ時の前足の爪先の向きとしても最適なので、こうしておくと踏み込んだ後前足の爪先の向きを変更しなくて済む。
これは、四つ足の構えの状態の足爪先の向きと微妙に異なります。
敵に出来るだけ正対しようとするのだけれど、足を左右にだけでなく前後にも開いているので、半身度をゼロに出来ず、また後足の爪先を真ん前に向けたまま後足を全面接地すると足首に無理な力が掛かるので、後足の爪先を少しは外に向ける必要がある。
やせ我慢に成らない範囲内で、半身度も出来るだけ小さく、後足の爪先を外に開く角度も出来るだけ小さく、といった感じです。
これだと、だいたい、前足の後端と後足の爪先を結ぶ直線が後足の内側(親指側)のラインに垂直に成ります。

半身度を上げた場合に比べて逆ストレート打ちのストロークが短く成り、爽快感は減るが、起動からインパクトまでの時間は短く成る。
また、半身度を上げると、順ストレート打ちの為のバネ貯蓄量が減少し、真半身では順ストレート打ちは無フレキシングかまたはBFSのみと成ってしまう。
AFS基本姿勢は、逆ストレート打ちの為のバネと順ストレート打ちの為のバネの両方を最適のバランスで温存しています。
冒頭の写真ほどには脚を内に絞らないのが正しい、と考える様に成りました。
冒頭の写真では地面を蹴るとそのままサイドステップに成る様に、ステップ用のバネの溜めを強く意識しました。
しかし、それだと前足による蹴りが出し難く成るし、ヤセ我慢では無いかという問題や、ローキック耐性が下がるという問題が、出てしまいます。
17日@2015年02月@日記

脚を内に絞った方が金的蹴りに対する防御力は高まります。
14日@2015年02月@日記

後足のヒザを内に絞ってはいけない事に気付きました。
後足の爪先を出来るだけ前に向けたいが、そうしたいあまり後足の爪先と膝の向きが食い違ってしまうと、膝が危険にさらされる。
私の場合、10年間ぐらいロード自転車をやっていたせいで、ヒザを内に絞るクセが付いてしまっている。
ロード自転車をやった事が無い人までヒザの向きを気にする必要は無いのかもしれない。

後足の爪先を外に向け過ぎると、K-1 GP 2007 ファイナル(2007年12月08日)の決勝戦(セーム・シュルト対ピーター・アーツ)の第1ラウンド残り1分20秒でのピーター・アーツの右膝破綻、の原因に成ったであろう無理が後脚の膝に掛かる危険が増大する。
これは、膝を横(可動面に垂直な方向)に折る力であり、膝が脳からの信号によって正しくコントロールされている限りは、生じない様に出来るが、パンチを受けて脳が揺れた瞬間等には、コントロールが失われて生じてしまうだろう。
その後、BFS空手の試合で頭部に突きを当てられた女子選手の膝がピーター・アーツの膝と同じ状態に成る、のを見た事も有る。

  
カブトムシ、コンナニ、ツクリ、コンヂャッテ、アトデ、ナオセル、ノカ?
芦原英幸や蘆山初雄といった大家の映像を見ると全身が後足側に傾いている場合が多いので、全身は傾いていてもよい様です。
しかし、傾ける義務は無いので、全身を左右に傾けないスタイルを私は模索して行きたいと思います。
その過程で何故傾けるのかが分かるかもしれません。

身体の中心線がAFSバッター・ボックスの中心よりも前足側に寄っていますが、後足のカカトが前足のカカトよりもAFSバッター・ボックスの中央縦線に近いので、それが正しいだろうと思われます。
この点も、2015年には誤解していました。

膝が足首よりも前に出ているが、それが正しい。
膝が前に出ている、と言っても、主観的には真上に置いてるつもりなのに客観的には前に出ている、といった程度に過ぎません。
主観的に前に出しているのではありません。
---
写真は、無フレキシング縦拳上段長前ストレート打ちのインパクトの瞬間を表しています。
同時に、上段短前ストレート打ちが準備完了状態です。
上段短前ストレート打ちは、有フレキシングでも無フレキシングでも、どちらでも実行可能です。

手と腕の配置の色々な具体例
上段短前ストレート打ちか中段長前ストレート打ちのどちらか1つを即択で実行する直前の手と腕の配置。
ストレート打ちは、有フレキシングでも無フレキシングでも、どちらでも実行可能です。

戦艦が敵に舷側を向けて全砲門を開いた状態、に例えられる。
無フレキシング縦拳上段短前ストレート打ちのインパクトの瞬間。
同時に、中段長前ストレート打ちが準備完了状態です。
中段長前ストレート打ちは、有フレキシングでも無フレキシングでも、どちらでも実行可能です。
無フレキシング肘刀長前ストレート打ちのインパクトの瞬間。
同時に、肘刀(肘頂)短前ストレート打ちが準備完了状態です。
肘刀(肘頂)短前ストレート打ちは、有フレキシングでも無フレキシングでも、どちらでも実行可能です。
以上の具体例では姿勢は、いずれもAFS基本姿勢です。
これに対して、例えば有フレキシング短前ストレート打ちのインパクトの瞬間の姿勢は、AFS基本姿勢ではありません。
有フレキシング・ストレート打ちでは、後足爪先や骨盤の向きを変えるし、腰と肩の相対的な角度も変えるからです。


AFSバッター・ボックス

この図では、実測に基づいて骨盤の位置を2024年03月15日に記入しました。
以前は、足の外縁に接する長方形(AFSバッター・ボックス)を、AFS基本姿勢の定義に使っていたが、その後、四つ足の構えから出てAFS基本姿勢に移行する方法をデザインする時に、足前底の中心の位置でAFS基本姿勢を定義する方式に、定義を変更した。
AFSバッター・ボックスも、間違っているわけではない。
AFSバッター・ボックスの寸法は、何度か構えてみて平均を取る事によって、決めました。
AFSバッター・ボックスの図(旧定義)と足前底の中心が正方形の対角線の両端に位置する図(新定義)は、同一の足配置に対する、異なる2つの補助線の引き方だと見なせます。

AFSバッター・ボックスの前線と後線を「横線」と呼ぶ事にします。
AFSバッター・ボックスの右線と左線を「縦線」と呼ぶ事にします。

両足接地のまま胴と両足の向きを変えて90度だけ異なる方向の敵を狙う姿勢もAFS基本姿勢に成る様子は、新定義の方がAFSバッター・ボックスよりも分かり易い。

この時の各足の回転の中心を「足前底の中心」と呼ぶ事にします。
足前底の中心=中指の中足趾節関節。
2方向連続逆ストレート打ち(実速再生)2022年03月29日撮影分@液態用コンビネーション@空手の技@動画
2方向連続順ストレート打ち(実速再生)2022年03月29日撮影分@液態用コンビネーション@空手の技@動画

最初にAFS基本姿勢をデザインした時には、そんな事とは知らず、体感に基づいて寸法を決めましたが、そうやって決めたAFS基本姿勢の寸法が、別途体感で寸法を決めた四つ足の構えとジャスト・フィットする事や、90度転向に便利な事は、AFS基本姿勢と四つ足の構えの両方の必然性を意味していると思われる。
また、私の体感も捨てたもんじゃない。

骨盤の位置を推測で記入した古い図です。
この図では、骨盤の中心が両足前底を両端とする線分の中点と大体同じ位置に成っている。
しかし、実際の骨盤の位置は、この図のよりも、もっと後ろです。
その理由としては、以下の2つが考えられます。
・ 上体を前傾させているので重心は骨盤よりも前にある。
・ 両足裏全面均等加重なので、重心は両足前底を両端とする線分の中点より後ろにある。


 
後足の爪先の向きを、[前足のカカトの中心]から[後足の土踏まずとカカトの境界]まで引いた直線が[後足の内側(親指側)のライン]に垂直に成る、様な向きにするのが正しいだろう、と途中まで思っていましたが、これだと、体軸が地面に垂直に成らない事に気付きました。
また、これだと、後足側に(横に)倒れる事に抗する相撲特性が弱い事にも気付きました。
このページの冒頭の写真に比べて後足の膝が外に開いている点に気付く事をキッカケに考えてみると、前足側の腕を前に伸ばす際に、無意識の内に、つい自分で半身度を増加させている事に気付きました。
これを、良くない、と感じました。

 
この写真は、AFS基本姿勢のデザインを半身度を最小化する(胴を出来るだけ前に向ける)デザインに変更する前の写真です。
その後、半身度を最小化するのが正しい、と考える様に成りました。
半身度が大きいと、順ストレート打ちの貯めが少なく成ってしまいます。
また、半身度が大きいと、逆ストレート打ちの起動からインパクトまでの時間が長く成ってしまう上に、そうしなくても逆ストレート打ちの威力は不足しない、と判断しました。

前脚のスネを床に垂直にした方が良いんじゃないか、と思ってしまって、やや腰高の間違ったフォームを作ってしまった時の写真。
その後、結局、前脚のスネは床に垂直よりも少し前に倒れているのが正しい、と思う様に成った。
また、構えではなくAFSの発射台なのだから腰も低めにするのが正しい、と考える様に成った。
ウェブで空手の前屈立ちの画像を検索すると、前脚の膝が足首より前に出ているのが普通の様だった。
スネ骨が床に垂直らしい写真も有ったが、希だったし、その写真は構えて静止した状態ではなく退いた直後の物かもしれないので、「そうでなくてはいけない」という情報は読み取れなかった。
また、空手に限定されない一般的な直立姿勢を横から見た図を調べても、やはり膝は足首よりも前に出ていました。
ので、膝は足首よりも前に出す事にしました。

芦原空手など他者の空手写真を見ても、前足のスネが必ずしも床に垂直でなくても良いらしい事が分かりました。
前足のスネが床に垂直に成っている姿勢は人体の特性に合っていない不自然な姿勢だと考える様に成りました。
このぐらいがパンチを一番打ちやすいんだけどなあ、という風に無意識に取った姿勢が正しいのだろう。
そういう理由で、このページの2015年に撮影した写真の姿勢ぐらいがベストだと思うように成りました。

ここぞという必要な時にケチるのは間違っているので、やはり攻撃中の膝の曲げ量としては、2015年07月21日撮影分のが正しいかもね。
膝の曲げ量を減らすと、足の位置を変えず足の向きだけを変えて狙う向きを90度変える時に、足裏が床から受ける摩擦力によって膝を傷める危険が有る事が分かりました。
正拳順ストレート打ち等で、そう成ります。
(ただし、膝の曲げ量が少なくても、意識して膝に力を入れておけば、それを防げます)
2015年07月21日撮影分の膝の曲げ量では、意識しなくても膝に力が入ります。
その後、2022年のトレーニングを通して、AFS基本姿勢の膝の曲げ量は2015年07月21日撮影分の膝の曲げ量でよい、と考える様に成りました。
AFS基本姿勢は構えではないからです。

首の角度が間違っている。
顔を前に突き出したのでは、アゴを打たれる事に対して弱い。
ブランクが長くて正しい姿勢の基本を忘れているだけなので、真似しないで下さい。
この他に、頭部が左とか右に倒れている私の写真が有りますが、これも正しい姿勢ではありません。

アゴを引く時の力の入れ方(気持ちの持ち方)を図示しました。
首の背面のみに力を入れて頭部の向きと背骨の形を改めます。
自分で自分の首根っこをつかむ感じです。
つまり、首の前面の筋肉でアゴを下に引く、というやり方ではない、という事です。
そして、首の筋力で頭蓋骨をガッチリとロックします。
私のやり方で合ってるのかは分かりませんが。
このクセ付け、姿勢自主矯正として私は、筋トレのスクワット体操の上端で毎回、アゴを引く様にしている。
基本技の練習の1回1回で、するのも良い。
その際に、両前腕を頭部の左右で正拳アゴ打ちの構えの様に立てて顔面に平行にしたまま後下方に引く事によって意識を補助している。
こうする事には、肩をすぼめるのを防ぐ効果も有る。
同時に、頭が右や左に傾くのも直し、下腹をふくらませようと(臍下丹田に意識を移動)する。
この時、自分よりずっと背が高い敵に対面している所を想像すると、猫背アゴ出しにしようとする気持ちが減る気がする。
敵の下に潜り込もうとする意識が猫背を作るのではないか。

視界と弛緩を優先 弛緩を断念 打たれ強さを優先
危機において睾丸が奥に引っ込むのと同様に、アゴを出来るだけ首に埋没させる様にすれば、拳でアゴをガードしなくても、アゴへのパンチは命中させるのも効かせるのも困難だと思われる。
同時にノドボトケへの貫手や手刀による打ち技も防げるだろう。


AFS基本姿勢は、液態での打ち合い中の基本姿勢です。
液態で打ち合い中は、この姿勢への一定の復元傾向を維持したまま、この姿勢を中心に変化しては戻る事を繰り返す。
私が子供だった頃には、野球選手を主人公にした「巨人の星」という題のテレビ・アニメがあって、その中に、大リーグ・ボール養成ギブスというトレーニング器具が登場する。
これは、筋肉に対するバネ負荷の集合体で、体中のありとあらゆる関節の角変化を妨害する様に作られている。
AFS基本姿勢から姿勢を変化させようとすれば、この器具から抗力を受け、力を抜くとAFS基本姿勢まで押し戻されてしまう、という風にイメージすると、力の入れ方まで含めて良い動きが出来るのではないか、と思う。
AFS基本姿勢は打ち技の発射台と成る立ち方であって、手が届かない距離まで一歩退いた所でのにらみ合いで見られる「構え」とは違う。
AFS基本姿勢を構えとして使うと、自分の前足側の腕の縦拳ジャブの到達距離が敵のジャブやストレート打ちの到達距離より短いせいでピンチに陥るみたいだ。
ボクシングの試合を見て、そう思った。
AFS基本姿勢は、自分の前足側の腕によるフレキシング無しでの縦拳ストレート打ちが敵にギリギリ届く距離で使う姿勢です。
つまり、休まず打ち続けなければ打たれてしまうブンブン状態で使う姿勢です。
とまあ、一応そう考えたんだけど、間違ってたら後で直します。

拳の位置については、ガードの観点からはもっと高い方が良いが、これ以上高くするとパンチを打ち難い。
肩の高さなら、そのまま真っ直ぐ前に突き出せばストレート・パンチに成る。
ボクシングの試合で、拳の位置が段々と下がってガードが空いてしまう傾向の選手が居て、その事を解説者が指摘しているのを何度も聞いた事があるが、その背景には、腕が疲れて下に垂れる、という要素の他に、強いパンチを打とうとすると起点が低く成る、という要素が有る。
肩関節の角変化を大きくしてストロークを長くしようとするから、だろう。
空手の正拳突きの拳の起点は、そう成ってる。
私の基本姿勢では、打力優先とガード優先の中間ぐらいの拳の高さとした。
これが普通ではないか、と思う。
ストロークを長くする事によって打力が高まる、という考え方に対して、私が懐疑的であるからでもある。
キック・ボクシングでは両拳を額の高さまで上げて構えるが、今後これを採用するかもしれない。
AFS基本姿勢でも、BFS空手の様に、前足側の腕を前方に大きく伸ばして敵の接近を食い止める形を作る方式も有力候補として考えている。
これは、洋式の剣士が利き腕で剣を持ち、反対の腕で盾を持って構えた時の姿勢に似ているかもしれないので、かなり当たってるかも。
06日@2015年04月@日記

上体の前傾については、少しだけにしないと、ストレート打で腕を前に伸ばした時等に肩に五十肩の種類の負担が掛かるし、視界が減る。
自分がしたストレート打や押しの反作用に堪えるには、上体の前傾は少しだけで十分だ。
上体を前傾させる事には、
・前後方向の相撲特性が向上する。
・自分のパンチが遠くまで届く様に成る。
・自分のアゴを守り易く成る。
・顔面パンチに対するスウェイバックが気軽に大きく出来る。(2014年03月22日DEEP元谷友貴vs今成正和戦の解説で聞いた)
・ボディーへのストレート打やBFSや蹴込みを受け難く成る。
といった利点が有るが、次の様なデメリットも有る。
・前方を目で見るのが難しく成る。(目蓋を上げる必要が生じ、目の開口面積が増加し、眼球に怪我を負う危険が増える)
・首に掛かる負担が増大する。
・自分の頭部にも敵のパンチが届き易く成る。
・腹部を蹴り上げられる危険が生じる。
・フットワークの軽快さが減少する。
・蹴る前に上体を起こす必要が生じ、蹴りの起動が鈍る。
・大仰角のパンチを打てなく成る。

構えなら、両足を前後方向に並べる足配置が普通だと思う。
だから、私のAFS基本姿勢を見て、何て不出来な素人考えなんだ、と笑った人が多いと思う。
しかし、AFS基本姿勢は構えではなく攻撃中の姿勢だから、両足を左右にも開くのが合理的だと私は考えました。
両足を前後方向に並べたのでは、逆ストレート打ちを実行する為には前足を踏み替えなければいけません。
その点が、AFS基本姿勢では、逆ストレート打ちも含めて全てのAFSを、足を踏み替える事なく足の捻転のみで実行できます。
この点に私はこだわりました。
AFS基本姿勢は、戦艦で言うと、敵に舷側を見せて全砲門を敵に向かって開いた状態です。
これは防御力を犠牲にして攻撃力を全開にした姿勢なので、攻撃中にのみ使用し、攻撃開始まで使用しない、攻撃中断と同時に別の姿勢に切り替える必要が有ります。
戦艦は、敵に艦首か艦尾を真っ直ぐ向けている時に最も敵弾の命中が減ります。

後足を足裏全面接地としたのは相撲特性への配慮です。
テレビで大相撲を見て確認しましたが、押し合ってる間は後足の足裏は全面接地でした。
この点については、バスケット・ボールやボクシングを引き合いに出して、後足のカカトは常に床から離しておけ、という論者が居ますが、バスケット・ボールもボクシングも相撲行為はルールで禁止されてるんですよ。
11日@2015年02月@日記

前足の爪先の向きは、定義正方形の縦辺の方向に自然に歩行している時の向きとします。
これだと、前足の外縁(小指側)のラインは、定義正方形の縦辺よりも外に開きます。
また、
[前足の外縁(小指側)のラインが定義正方形の縦辺と為す角] > [前足の内縁(親指側)のラインが定義正方形の縦辺と為す角]
です。
前足の外縁(小指側)のラインを定義正方形の縦辺に平行にすると、やせ我慢に成る、と感じました。

---
空間内の色々な点の位置を表示するために、以下の座標軸を導入します。
座標軸
前足=左足の場合はx軸の正の向きは右向き、前足=右足の場合はx軸の正の向きは左向きです。
(↑後で変更するかもしれない)
z座標は、床(地面)からの高さです。

x座標 y座標 z座標
AFS基本姿勢の定義正方形 前線 -0.50スネ~0.50スネ 0.50スネ 0
後線 -0.50スネ~0.50スネ -0.50スネ 0
前足側縦線 -0.50スネ -0.50スネ~0.50スネ 0
後足側縦線 0.50スネ -0.50スネ~0.50スネ 0
AFSバッター・ボックス 前線 -0.60スネ~0.60スネ 0.60スネ 0
後線 -0.60スネ~0.60スネ -0.80スネ 0
前足側縦線 -0.60スネ -0.80スネ~0.60スネ 0
後足側縦線 0.60スネ -0.80スネ~0.60スネ 0
AFS基本姿勢 前足前底(中足)の中心 -0.50スネ 0.50スネ 0
後足前底(中足)の中心 0.50スネ -0.50スネ 0
重心(質量中心) -0.02スネ -0.14スネ 不明
前脚膝関節外側隙間 -0.44スネ 0.24スネ 0.26身長
後脚膝関節外側隙間 0.46スネ -0.31スネ 0.23身長
前脚大腿骨上外端 -0.34スネ -0.18スネ 0.44身長
後脚大腿骨上外端 0.34スネ -0.33スネ 0.45身長
金的
下腹の中心 0 -0.02スネ 0.46身長
腹筋と前足側脇腹筋
の境界
-0.18スネ -0.02スネ 0.50身長
~0.55身長
肋骨前足側下端前部 -0.21スネ -0.09スネ 0.56身長
肋骨前足側下端側面
みぞおち 0 0.04スネ 0.59身長
前足側上腕(ガード時) -0.36スネ 0.25スネ 0.69身長
胸骨(天突) 0 0.09スネ 0.72身長
鎖骨・前足側端・上端 -0.30スネ 0.03スネ 0.75身長
鎖骨・後足側端・上端 0.30スネ -0.21スネ 0.75身長
ノド 0 0.11スネ 0.76身長
アゴ前面の中心 0 0.20スネ 0.77身長
0 0.35スネ 0.82身長
前足側目 -0.08スネ 0.27スネ 0.85身長
後足側目 0.04スネ 0.27スネ 0.85身長
x座標を0としている欄には、本当は重心のx座標である-0.02スネを記入すべきかもしれないが、実測の誤差が0.02ぐらいに達してしまっているので、そこまで正確に書いても、実測結果がそうだったとは言えないと考え、0と記入しておきました。
しかし両目のx座標は(重心のx座標)±(両目の中心の間隔の半分)=-0.02スネ±0.06スネだとしておきました。
大腿骨上外端は、腰当てでナックル・パートとして使う部位です。
下腹の中心やみぞおちについては、接触圧ゼロで身体の表面の該当箇所の位置を測定しました。
重心のy座標は0ではなく負(マイナス)なので、首が重心より前に出ているから首のy座標は正(プラス)だ、と判断するのは間違いです。

1.00ウデの各高さでの水平到達距離
中学数学で習った三平方の定理を使って計算しました。
肩関節の回転中心から正拳先までの長さが正確に1ウデに等しいかは分からないので、正拳先の水平到達距離は少し違うかもしれません。
この理論値を使うと、実測ミスを発見できます。
---
アゴ打ちの方がみぞおち打ちよりも(0.99-0.94)ウデ=0.05ウデ≒0.06スネだけ水平到達距離が長い。
みぞおち打ちの方が下腹打ちよりも(0.94-0.71)ウデ=0.23ウデ≒0.28スネだけ水平到達距離が長い。

空間内の色々な点の位置の方位角を、以下の様に定義します。
前足=左足の場合 前足=右足の場合



前線間距離
自分のAFSバッター・ボックスの前線と敵のAFSバッター・ボックスの前線の距離を「前線間距離」と呼ぶ事にします。
標的の最適位置のx座標がゼロでない技の場合にも使いたいので、自分のy軸と敵のy軸は重ならなくてもよいものとしておきます。
ただし、自分の身体サイズと敵の身体サイズが同じで、敵のy軸と自分のy軸が平行な場合だけを考えます。
[前線間距離] = [原点間距離のy軸に平行な成分] - [(0.60スネ)×2]、
[原点間距離のy軸に平行な成分] = [自分のAFS技の標的の最適位置のy座標(自分のy軸で)] + [標的位置にある敵の部位のy座標(敵のy軸で)]
だから、
[前線間距離] = [自分のAFS技の標的の最適位置のy座標(自分のy軸で)] + [標的位置にある敵の部位のy座標(敵のy軸で)] - (1.20スネ)
です。
自分のAFSバッター・ボックスと敵のAFSバッター・ボックスが重なる場合は、前線間距離 < 0 として表示する事にします。



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1990年台の手書きメモ。
歴史資料として一応ここに展示しておきます。
当時既に私が到達していた見解はどれで、当時の私はまだ気付いていなかった見解はどれかを、見る事が出来ます。



腕のポジションについて。
前足側の腕を縦拳のまま前に伸ばし、捻らないとこれ以上伸ばせない所で止める。
前足側の腕の肘は少しだけ曲がっている。
2015年頃は、この前腕でAFS攻防をする事を想定していたが、2024年02月09日までには、この縦拳はAFS基本姿勢が完成する瞬間(直前)にBFSで当てる事を主とする、という考え方に変わった。
腕のポジションは、ガードのページに書く予定です。









最終更新2024年08月30日