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手や腕を介して肩を敵にぶつけるAFSをストレート打ちだと定義する事にします。 手や腕を介さず肩を直接敵にぶつけるAFSもストレート打ちだとしておきます。 高校生時代の私は、正拳順ストレート打ちや正拳逆ストレート打ちの極めの瞬間に肘を伸ばし切らない様にしていた。 その習慣が有ったので、大学に入って直ぐの頃に空手部で「その場突き」と呼ばれる動作をしていた時にも極めの瞬間に肘を伸ばし切らない様にしていたら、極めの瞬間には肘を伸ばし切る様にと先輩から指導された。 それ以来わたしは、正拳ストレート打ちでも正拳突きでも、極めの瞬間に肘を伸ばし切る様にしている。 しかし、極めの瞬間に肘を伸ばし切らない事には、私なりに考えが有る。 それは次の2つだ。 ・ 肘関節を狙った敵の攻撃を防ぎたい。 ・ 練習で肘関節を損耗したくない。 蹴りで膝を伸ばし切るか否かについても肘についてと同様です。 練習では累積試行回数が膨大に上るので肘を伸ばし切ったのでは肘関節の寿命が縮むのではないかと先回りして心配したが、それは取り越し苦労だった。 実際に長期に渡ってやってみると、肘を伸ばし切った方が気持ち良く、全然痛く成らないし、肘関節の健康にも良かった。 しかし、肘関節を狙った敵の攻撃を防ぐ為に肘を伸ばし切らない、という理屈は今でも正しいと思う。 記憶を頼りにインターネットで調べてみると、大山倍達著「わが空手五輪書」という本の表紙の写真に、大山倍達による正拳中段逆ストレート打ちの姿が見られます。 この本を私は高校生だった頃に買って読みました。 インターネット検索で見付けて表紙の画像を数十年ぶりに見ると「ああこれこれ」と思うと同時に、懐かしさで頭がクラクラしました。 懐かしさという言葉では足りない、過ぎてしまった数十年という時間、その表紙の写真を見ていた高校生の頃の自分を見る様な思い、高校生の頃の自分には有った何らかの正しい気持ちを今の自分は忘れてしまっているのではないか、そういう事を恐ろしく感じた。 何て言うか、胸を打たれた。 その写真で大山倍達は肘を伸ばし切っていない。 極めの瞬間ではないのかもしれないが、高校生の頃の私は、その写真かそれに類する写真を真似て、極めの瞬間に肘を伸ばし切らない様にしていた可能性が高い。
これを機会にまた、私の空手方法論では、極めの瞬間に肘を伸ばし切らない打ち方を、正拳ストレート打ちの実戦での打ち方だと位置付ける事にする。 正拳BFS(その場突きはこれの分解練習)については、別途考えます。 空手対空手の試合なら、肘関節を攻撃される心配はしなくてもよい。 しかし実戦では、敵が使う手段も空手だ、とは限らない。 大山倍達という人は自分の空手を武道空手であらせる事を非常に大切にした事の片鱗が、著書の表紙の写真に垣間見えるのかもしれない。 武道空手と言うけれど何が違うって言うんだ、と思って来た人には参考に成るだろう。 実用すれば必要に成る事や、実用では必要ない事、それらが実用空手とスポーツ空手の違いを作るのだ。 実用では必要ない事とは、見た目の美しさなどである。 2022年03月に久しぶりに肘を伸ばし切らない様に正拳ストレート打ちの素振りをしてみると、筋肉痛に成った。 肘を曲げる時に働く筋肉を傷めた様だ。 この打ち方は関節には優しいが筋肉には大きな負担が掛かる様だ。 でも、練習によって筋肉もこの打ち方に順応したと記憶しているし、実打では空振りせずヒットすれば標的から受ける反作用によって筋肉は負担を免除される。 私は、素振りでは肘を伸ばし切り、サンドバッグ打ちと実用では肘を伸ばし切らない事にしようと思う。 ストレート打ちでは拳先が通るコースは下図の3種類有る。
色々なストレート打ち(2022年04月25日撮影分)@単発AFS@空手の技@動画
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最終更新2024年04月19日 | |||||||||||||||||||||||
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