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水平バックハンド打ちは、格闘技興行試合で解説者がバックハンド・ブローと呼んでいるAFSのうちで、インパクトの瞬間に両足が接地している物です。

テニスや卓球のバックハンド打ちと腕の振りは同じですが、卓球(ペンシル握りの場合)のバックハンド打ちは腕の捩れ角が手背刀バックハンド打ちと同じであり、空手では手背刀はバックハンド打ちにはあまり向いていません。
硬式テニスのバックハンド打ちは腕の捩れ角が裏拳バックハンド打ちと同じだ、と思われます。

極真空手の用語で言うと、手刀水平バックハンド打ちは「手刀内打ち」です。
プロレスでは「水平打ち」と呼ばれていますね。
手刀内打ちの始状態の手の位置は肩の高さですが、手刀水平バックハンド打ちの始状態の手の位置は腰の高さです。
つまり、斜めバックハンド打ちだけでなく、水平バックハンド打ちでも、腕を斜めに振り上げます。
斜めバックハンド打ちと水平バックハンド打ちの違いは、インパクトの瞬間のヘッドの速度ベクトルの違いです。
斜めバックハンド打ちではインパクトの瞬間のヘッドの速度ベクトルが床に平行ではありませんが、水平バックハンド打ちではインパクトの瞬間のヘッドの速度ベクトルが床に平行です。

後ろ回しバックハンド打ちだけでなく、水平バックハンド打ちと斜めバックハンド打ちも、腕で後ろ回し蹴りをするつもりでやるのが正しそうだ。
居合い抜きにも似ている。
ただし、肘の曲がる向きと膝の曲がる向きの比較では、フォアハンド打ちが後ろ回し蹴りで、バックハンド打ちが回し蹴りに対応しています。

水平バックハンド打ちでは、引き手はフレキシングに水を差すのでNGです。
標的に当てない方の手も、引かずにラジオ体操の様に、標的に当てる手を追う様に動かします。
敵に当てない方の手は、当てる方の手を追った後、フレキシングの終状態では、手の甲を頬に着けます。
フレキシングで標的に当てない方の手は当てる方の手を追いかけるつもりで大きく振る。
当てない方の手が自分の頬をフォアハンド打ちで打つ様な動きです。
大きく振ると当てる方の手と当てない方の手がぶつからないし、フレキシングが加勢されます。
バックハンド打ちでの両手の動きは和太鼓のバチさばきに似ているかもしれない。
意識は標的に当てる方の手に集中し、標的に当てない方の手は出来るだけ無意識に動かします。
そういう意識を作るには、当てる方の手だけに力を入れ、当てない方の手の力を抜く事が有効です。
標的に当てない手の甲を外(敵)に向けた方が防御性能は若干(手首は腹より背の方が強い分だけ)高まりますが、手の甲を外に向けたのでは、ストレッチ体操種の負担が追加で生じ、動作の余裕が減ります。
手の甲を頬に着ける場合は、芦原空手の写真に見られる正拳ストレート打ちの敵に当てない方の手の配置とほとんど同じですが、私が考えるバックハンド打ちの敵に当てない方の腕は、芦原空手の写真と違って、上腕が水平に成るぐらいまで肘を高く上げるし、標的の方位角が90度よりも大きい場合には敵に当てない方の手を拳に握ります。
肘を高く上げた方が、手の甲が頬に楽に届きます。
しかし、標的に当てない方の手は最初からガード位置に配置したまま始状態から終状態まで動かさない、のでもよい。
テニスのバックハンド打ちは、胸を張る様な感じで行われる事が有り、これは引き手に相当しますが、全力で走って移動した直後に打つ場合には、姿勢バランスを保つ為に、この打ち方も合理的です。
姿勢バランスに余裕の有る時には、テニスでもやはり両方の手を同じ向きに動かした方が良いのではないか。
そうするとコントロールが乱れるのだろうか。
空手でも、全力で走って移動した直後なら、水平バックハンド打ちを、胸を張る様な感じで行なうのも悪くないと思います。

水平バックハンド打ちのフレキシングの概略は、下図のごとくです。(右腕を振る場合)
始状態 終状態
-
標的に手刀を当てる場合、手刀が胴の前方を向く様にする。
標的に裏拳を当てる場合、裏拳が胴の前方を向く様にする。
標的に肘刀を当てる場合、前腕の捩れ角を、背腕が胴の前方を向く様な角度と腕刀が胴の前方を向く様な角度の中間の角度にする。
敵の中段を打つ場合は、当てる方の手を左耳付近に置く。
いずれの場合も、標的に当てない方の手(左手)は、手の甲が胴の前方を向く様にして、肩の真下に垂らす。
始状態の真後ろを打つ場合は、始状態の後足つまり終状態の前足を床から離して全身回転を45°ぐらい延長する事によって、肩への自損ダメージを軽減する。
足を離すタイミングをインパクトより早くし、後ろ回し蹴りの要領で打つ。
浮かせた足の足裏を軸足の膝に引き寄せる。
実際には始状態で、前腕は直線なので右腕は胴体に巻き付く事が出来ず右手は腰から浮くし、右手首は最初から接触の瞬間の角度に固めておきます。
図中の足刀がAFSバッターボックスの辺に平行に成っている箇所は誤りで、正しくは足の内側のラインがAFSバッターボックスの辺に平行に成ります。
終状態の右腕の向きの可能な範囲は、後ろ回しバックハンド打ちの場合を合わせて記入してしまっているので、後で修正します。

右腕を振る水平バックハンド打ちでは、終状態の左足はAFS上起姿勢の後足の向きと接地状態に成ります。
フレキシングの回転軸は鉛直だから、背骨も鉛直に立てます。
AFS基本姿勢の上体前傾は相撲特性向上が目的だから、相撲要素を含まない水平バックハンド打ちでは上体を前傾させません。
水平バックハンド打ちの始状態と終状態は、どちらもAFS基本姿勢ではなく、AFS上起姿勢です。
水平バックハンド打ちでAFS基本姿勢を使うと肩に無理な負担が掛かります。

顔と視線を標的に向けるのを、胴体や腕の動きよりも先行させます。
標的の方位角が90度の場合には、顔と視線は最初(始状態)から標的の方に向けておく。

水平バックハンド打ちではインパクトの瞬間に肘が少し下に下がっている方がよいのではないか、という疑問が湧いた。
検討中です。

テニスのバックハンド・ストロークの様に沈み込んでから伸び上がりながら打つ方法も検討したい。

90



標的の最適位置のx座標
標的の最適位置のy座標
標的の最適位置のz座標
起動からインパクトまでの時間 0.39秒

エッヂ 強度 腕の捩れ
手指先
無難 裏拳 誤って手首をぶつけてしまっても損害が小さくて済む。
推奨 手刀 誤って手首をぶつけてしまった場合の損害が大きいので、フレキシングの始状態で標的が見えない場合には向かない。
手槌
掌底、熊手 後ろバックハンド打ち
弧拳
腕背
合掌拳 スピード打ちではなく力打ち。フォアバック同時打ち
推奨 肘刀 肘尻付近に弱い部分が有るので、出来るだけ肘刀を使う。
手を拳にすると肘刀部分に筋肉が盛り上がりそれも標的に当たるので、肘刀部分の骨だけを標的に当てる為に手は開手にする。
肘刀水平バックハンド打ちでは敵の脇腹の肋骨下端や肋骨と骨盤の隙間も狙えるだろう。
上段を打つ場合、手刀や裏拳は敵のガード腕に阻まれるので使い所が少ないが、肘刀はガード腕にダメージを与えたりガードの防御力を超えたり出来るので実用性が高い。
腕の捩れが大き過ぎると肩関節に掛かる負担が大きく成り、肩がコキッと鳴る肩の故障のリスクが大きく成ります。

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肘刀水平バックハンド打ちのフレキシングとしては、水平バックハンド打ちのフレキシングを使います。
肘刀水平バックハンド打ちの始状態での腕の配置も、一般のバックハンド打ちと同じです。
肘刀水平バックハンド打ちでは、腕の捩れ角は、標的に腕刀を当てる場合と腕背を当てる場合の中間の角度です。
肘刀水平バックハンド打ちのフレキシングの始状態でこの角度を作るには、まず腕背を当てる場合の角度を作り、その後で、そこから少しだけ手刀を上げる向きに前腕を捻れば、作れます。





最終更新2024年05月21日