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2015年02月17日(火曜日)
ローキックト

ローキックされる、という概念を表すために、ローキックの過去分詞のつもりで、
ローキックトという言葉を、作ってみた。

昨日の動画撮影の結果を見て、私の
AFS基本構えでも前足の膝の向きが外側からローキックを受ける事に対しては理想的ではない、という事を改めて認識した。
 
AFS用ステップ@空手の技@動画@武道

構えについては、そういうローキック耐性の様な事も考える必要があり、金的だけ守れてれば良い、という物ではない。
極端に変則的な構えでもなければローキック耐性と金的安全性は両立せず、ローキック耐性を向上させるために前足の膝を外に向ければ、金的安全性が減少する。
相撲特性、金的安全性、ローキック耐性以外にも、そもそも、どの技に対してどの程度バネが溜まった状態か、という可攻撃性の観点が特に重要だ。
可攻撃性が大きければ、その牽制効果によって敵は手を出し難く成り、これは防御特性に換算できる事である。
逆に、防御特性に拘る余り可攻撃性が過小に成れば、敵はこちらの攻撃を恐れる事なく攻撃に専念する事が出来る様に成り、そういう伸び伸びした攻撃を防ぐのは、恐れながらの攻撃を防ぐよりも、困難だ。
可攻撃性による牽制効果は防御性能の増強の効果を上回るのが普通である。
攻撃は最大の防御である、という諺が良く引き合いに出される。
可攻撃性を完全放棄して防御性能を最大化する選択は有り得ないが、防御性能を無視して可攻撃性を最大化する選択は有り得る。
防御性能を最大化しても可攻撃性を完全放棄したのでは、やられるのは時間の問題だ、からだ。

自分の前脚(左脚)の外側(左側面)に敵が右脚でローキックを当てる場合、
AFS用ステップ(後90+, 前45-)2015年02月16日撮影分@空手の技@動画@武道
の挙動で対向すると、合理的なのではないか。

敵の脚と自分の脚の同じ部位が正面衝突する場合、敵と自分の脚の錬度が同じならば、接地している自分の脚の方が、宙に浮いている敵の脚よりも、丈夫だろう。
この場合、蹴られる事によって蹴り足にダメージを与える事が出来るので、蹴られる事が攻撃であり、この蹴られる攻撃を
接地式ローキックトと名付ける。
ローキックに限った話ではなく顔面パンチでも、頭頂で受ければ、空手家でもない限り殴った方が拳を傷めるだろう。

金的の話の所で述べた観点以外に、真半身の構えには、前脚へ外側からローキックを受けると弱い、という欠点も有る。
また、真半身の構えは、上記の接地式ローキックトまでが遠い。
K-1でボクサーが決まってローキックで倒されるのを見た時も私は、ボクシングの構えが前足の膝を内に向けている事に、その原因を見出していた。