since 2003 イレコナビ サイトマップ |
||||||||||||
< 学問 > | ||||||||||||
< 持論 > | ||||||||||||
< 宇田経済学 > | ||||||||||||
< 通貨の定義 > | ||||||||||||
第1種のペテン あなたから盗む最も狡猾な方法は、あなた以外の人におカネを与える事である。 そうすれば、あなたの住居や敷地に一歩も侵入する事なく、その中にある物を盗む事が出来る。 あなたの管理区域の外で通貨が発行され頒布された分だけ、あなたの管理区域内の物品へのあなたの所有権は減るのである。 貨幣の使用に対する従来の理解は、貨幣は交換価値という価値を持っており、その行使(貨幣で物を買う事)においては、物々交換と全く同様に、その場で、売り手と買い手が相互に相応の見返りを与え合う、という理解だ。 しかし本当は、貨幣使用の本質は、一つには、益の授受が同時ではなく、一方に対して他方が時間的に遅れる事、あるいは、一方が他方に対して時間的に先行する事、に有る。 本当はそうなので、貨幣には交換価値がある、とする従来の理屈、は詭弁である。 この詭弁を第1種のペテンと呼ぶ事にする。 貨幣に価値が有るとすると、造幣して貨幣以外の財を購入すれば、その場で価値が倍増する事に成り不合理である、という風に考えても、交換価値という概念の無理に気付く事が出来る。 貨幣使用のもう一つの本質である、益を貸した相手とは別の相手から益の返却を受ける、という無限連鎖講の性質も、貨幣には交換価値がある、という理屈で不正に正当化しようとされる事なので、第1種のペテンに含める。 --- 第1種のペテンは詭弁ではあるが、我々がその弊害を受けているか、という問題の答えは直ぐには分からない。 直接的な弊害は無いだろう。 例えば生卵の生産と消費の事を考えれば、一旦売っておカネで持っておく方が得であり、そういうメリットの方が大きい。 そういう意味で、第1種のペテンは、薬を飲む必要があるが拒否する子供に、無味無臭の薬液を水だと偽って飲ませ、その後子供の口から「そうされてよかった」という感想を聞く、といった類の事だろう。
|
||||||||||||
最終更新2018年12月21日 | ||||||||||||
|