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< 学問 > | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
< 活動報告 > | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
< 学会発表 > | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
< 日本物理学会2011年秋季大会 > | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本物理学会2011年秋季大会での私の発表は、16pSC-2「新文法版シュレディンガー方程式の局時形式」と24pRF-4「進級時飛躍内容教訓化学習の勧め」の2件だった。 今回は、16pSC-2が2011年09月16日、24pRF-4が2011年09月24日という風に、間が7日も空いているので、旅費の都合上、16pSC-2の会場近辺または24pRF-4の会場近辺で宿泊するのではなく、16pSC-2が終わったら一旦広島県の自宅まで帰って、その後で24pRF-4には自宅から改めて行き直す、という方法を採った。 計算するとその方が会場近辺で宿泊するよりも安く上がる事が分かった、からだ。 ただし、それは夜行バスを使い全く宿泊しない場合に限るので、体力的にはかなりキツイ事が予想され、実際やってみてキツかった。 夜行バスには、単に鉄道や飛行機よりも運賃が安いという経済性だけでなく、乗っている間に寝るのでホテル代が浮く、という鬼の様な節約効果もある。 というわけで私は、各会場までの1往復につき、ホテル無し夜行バスだけで4泊した。 こんな事は初めてなので、やり遂げるまでは、そんな事が出来るものなのか、不安だった。 2件とも無事に終わった今、両方とも成功させた事は、大きな自信に成った。 旅行中の写真を、私の写メール投稿ブログ即達に、掲載しておきました。 私の発表16pSC-2「新文法版シュレディンガー方程式の局時形式」では私は、作用汎関数が新文法版量子力学のメタ・ポテンシャル・エネルギーと見なされる事を発表した。 これは、日本物理学会2010年春季大会20pBJ-1「作用汎関数は新文法版量子論の何なのか」において私が提起した問題への1つの解答に成っている。 16pSC-2では私は、まずohp11au-sr-2(このページの下方にある)を掲示して、次の様に口述した。
次に「この式を」と言いながら、ohp11au-sr-4(このページの下方にある)を掲示して、次の様に口述した。
その後で、ohp11au-sr-5を掲示して、 2番目の式は1番目の式の連続無限次元版といった形をしている事、および、1番目の式は電磁場中の荷電粒子に対する旧量子力学のエネルギー固有値ゼロの定常状態を決める式である事、を述べた。 さらに、これら2つの式の対応関係について、2番目の式においては、1番目の式の電磁場のベクトル・ポテンシャルAk(x)の位置に古典運動量mχ'(t)が来ている事、および、電磁場のスカラー・ポテンシャルφ(x)の位置に作用汎関数S[χ]が来ている事、を述べた。 さらに、この対応関係は赤枠の中の書き換えによって分かり易く成る事、赤枠の中のA,φと1番目の式のA,φは意味が違う事、および、赤枠の中の物理量をメタ・ゲージ場と名付けたい事、を述べた。 最後に、次の様に述べた。
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2011年09月16日撮影分@学会発表の実況@動画 質疑応答時間には、鈴木貞吉さんから、次の様な質問が出た。
24aRF-11を聴講して、質疑応答時間に、「磁界をもっと強くしてやってみなさい」と指示するよりも「もっと遠くでもそのまま直線的に減少し続けるだろうか?」と発問する方が良いと思う、という意味のコメントをした。 「磁界をもっと強くしてやってみなさい」という指示では生徒に、実験というものは欲しい結果が出る条件を選択して行なうものだ、という誤ったメッセージが伝わってしまう危険性がある、と考えたからだ。 また、1/rという結果にしても調べた範囲内ではそう成っていた(もっと遠くで1/rから外れないか調べてはいない)という事に過ぎないのだから遠くまで調べず線形減少を結論とした生徒の態度を一概に欠けた態度とは言えなかろう、という意味のコメントもした。 欲しい結果が出る条件を選択して実験を行なう、とは、面白く言うと、どちらが強いかを調べる格闘技の試合で、ひいきの選手が負けそうに成ったら試合を止めてやり直させる、という事を、ひいきの選手が勝つまで繰り返し、その結果を元に、ひいきの選手の方が相手よりも強い事が実験によって証明された、とする不正な態度に似ている。 物理学の実験の場合、プロの実験家の不正行為として、仮説を支持する結果のみ採用し仮説に合わない結果を破棄する行為、が指摘される事がある。 配線ミス等の破棄する合理的な理由があれば問題ないが、仮説に合わない事が破棄する理由である場合には、不正行為と成る。 1/rに成るはずなのに成ってないから条件を変えてやり直す、という風に生徒に受け取られたら、この種の不正行為を生徒に勧めてしまう結果に成る。 誰かの「r目盛りの代わりに1/r目盛りを使え」という意味のコメントに対して、「それでは生徒を1/rという答えに誘導している事に成って良くない」という意味の批判が沸き起こったが、これについては、私も、この批判に賛成だ。 24pRF-1,2を聴講して、それについて、24pRF-1,2の質疑応答時間と私の発表24pRF-4の終了後に、コメントおよび議論をした。 日本物理学会2008年秋季大会@学会発表報告記事@活動報告@学問@宇田英才教室の五十嵐靖則さんとの議論についての記述を参照して下さい。 24pRF-1の質疑応答時間での発言内容は次の様であった。
私の発表24pRF-4の終了後の発言内容は次の様であった。
この対話で私は次の2点も述べた様に記憶している(述べている時の光景が目に浮かぶ)が、何故か記録には残っていない。 ひょっとすると、これらは、言おうとして頭の中で強く念じている瞬間に五十嵐さんの発言が始まった、等の理由で、言わなかったのに言ったつもりに成っているものかもしれない。 それから、温度計で測られているのは並進運動だけだ、という五十嵐さんの意見、に対する反駁が完了した時点で、今日はこれだけで十分とし、これ以上欲張らない事にしよう、と判断した事も覚えているので、実際言わなかったのかもしれない。 しかし、これらは、エネルギー等分配の法則が理由だ、とする私の発言の真意を理解する上で重要な事なので、以下にそれを書いておく。
ギャグの発言の直前に、私の発言があったのかもしれません。 しかし、よく覚えていないし、記録が間違っている、というのは、とても考えにくい。 また、「それとねえ、後ねえ」は、もっと大づかみに、温度計に掛かるのは並進運動だけか、という問題についての議論が終わった事を受けてのものだ、と解釈すれば、その直前に私の発言が無くても不自然ではなく、それは大いに有り得る。 私の今までの対人経験の中で、五十嵐さんとの対話は、非常に特殊なケースだ、と思う。 けれど、上記の対話内容には、私の今までの対人経験に共通する要素も、多々含まれている。 子供の頃、大人の話を聞いていて、その話の中に出て来た人間関係上の負の要素について、その大人に質問すると、それはもう経験した者でないと分からない様なものなんだよ、という答えが返って来る事が何度もあった。 ここに言う、私の今までの対人経験に共通する要素、とは正に、子供から尋ねられた時に、並みの表現力の持ち主では、それは経験した者でないと分からない、と答えるしかない類のものだ。 今回の五十嵐さんの私に対する態度は嫌がらせではないので、嫌がらせを例に取って説明しても、当たり障りは無かろう。 私が、子供の頃に、大人に質問して、経験した者でないと分からない、と言われても、さらにしつこく聞くと、嫌がらせを受ける、という答えが返って来た様に思う。 私の場合もそうだったけれど、大抵は、嫌がらせと答えられると、何となく分かった気に成るし、そんなに凶悪な事をされるわけでもないんだ、と思って、話はそこで終わってしまう。 そのため、その種の問題については、それ以上解明されず、いつまでも同じ手が通用し続ける事に成っているのだと思う。 また、何かを正攻法でやろうとする行ないに対して、それを阻止する実効性がある、という点で、凶悪犯罪よりも小さな問題だ、とは一概に言えない。 典型例は、政治家が官僚から抵抗を受ける、というのを良く聞くが、その抵抗って具体的には何なの、という問題だ。 圧力という言葉も良く使われるが、圧力って具体的には何なの、という問題だ。 嫌がらせにしても抵抗にしても、解明したければ、具体的にはどんな嫌がらせですか、とか、具体的にはどんな抵抗ですか、と聞けば良さそうな物だが、経験した者でないと分からない、と言われる様に、まず、言葉で説明するのが難しい。 言葉で説明するのが難しい、とは、どういう事かと言うと、一つには、言葉で具体的に言い表そうとすると、個々の事象を述べる事に成るが、問題は経緯全体に潜んでいるので、個々の事象を述べても、その問題を説明できない事だ。 もう一つは、運良く単独で問題の証拠と成る様な個別の事象を思い出せても、それを単独で述べただけでは、十分な信憑性が確保されない、つまり、聞き間違えじゃないの、とか、そういう意味で言ったのではない、と言われ得る点だ。 この点を解決しているのが演劇や小説だと思う。 そういう意味で、演劇によって(のみ)説明され得る様な事を、私は、演劇種の事実と呼ぶ。 (今までは演劇上の事実と呼んでいたが、「演劇上の」では「架空の」というニュアンスが出てしまうので「演劇種の」にしようと、ここを書きながら思った。) テレビ等で見る演劇(ドラマなど)は、フィクションである事を口実に実質上は、演劇種の事実に分類される現実(の傾向)を、チャッカリそうではないかの様に宣伝しているが、演劇種の事実を説明するには演劇によるしかない。 上記の対話内容の書き起こしは、演劇種の事実を説明するために、出来るだけ演劇に近い表現形式を取った、という意味を持つ。 だから、言葉での説明にもかかわらず、経験した者でなくても、良く分かるのではないだろうか。 物理学特有の部分以外は、子供にも分かる、と思う。 物理学特有の部分も、この程度なら、物理を勉強した事のある子供には分かる、と思う。 演劇種の事実というものは、本当は、言葉で表現すると同じに成ってしまう複数の異なる状況(発言の音楽属性や表情まで含まれる)を、そうではなくこうだったんだ、という風に弁別的に表現した時の、表現された内容、の事だから、上記の対話内容の書き起こしは、全然それに満たないが、一部始終(経緯全体)をそのまま表現した、という事をアピールするには、演劇種の事実という言葉しか、私には思い当たらない。 ここに至って私(宇田)について何かが判明した、とお感じの方には、その判明した何かは、今そう成ったのではなく、昔(宇田が子供だった頃)からずっとそうだったのだ、という事に、目を向けて頂きたい。 だから、私がここで五十嵐さんとの対話を今までに無いぐらいに詳しく取り上げたのは、私の今までの対人経験の中で五十嵐さんとの対話が最悪だった、と考えての事ではなく、この辺でこの問題(子供の頃からずっとそうだった何事か)に手を着けておこう、と考えての事だ。 たとえば、私に、宇田はコミュニケーションが出来ない、宇田には話が通じない、宇田は意思疎通不可能者だ、というレッテルを貼っている者が居る。 それがウソである事が、上記の書き起こしから分かる。 本当は、宇田はコミュニケーションが出来ない、のではなく、宇田と話すと何が出て来るか分からないので怖い、だ。 宇田が出来ない、のではなく、相手が出来ない、のだ。 私が話さない様に話さない様にしていたところを見て、話せないと勘違いした人が居るかもしれないが、それは私の本来の姿ではない。 相手が私との対話に耐えれそうにない、と判断した時には、遠慮して黙っていた事が何度もある。 私は、何が出て来るか予め分かり切っている様な会話の方がつまらない、と思うのだが。 対話において、宇田は話が長い、とか、宇田は相手の発言の隙間にスッと入って来る、とか、宇田は相手の発言を遮る、という風に言う人が居るかもしれないが、上記の書き起こしを見れば、それらの点についても私の話し方には問題が無い、という事が、分かるだろう。 私の発言の中で長いと思われるものを、もっと短く言う事が出来るか、考えて欲しい。 短くすると今度は、分かり難いのでもっと丁寧に説明すべきだ、と批判されないだろうか。 また、じっくり時間をかけて考えれば簡潔な文章で表現できる様な事でも、とっさに口頭で表現するのは難しいものだ。 返答出来ないはずの事に返答した場合には、長くても言えてれば、それだけでも大したものだ、という評価が成り立つ。 相手がこちらに発言の機会を与えない様に切れ目なく長々としゃべる場合には、相手の話のわずかな切れ目にスッと入って行って自分の発言をする事は、美技であって欠点ではない。 欠点として非難されるべきは、相手に発言の機会を与えない様に切れ目無く長々としゃべる事だ。 上記の書き起こしを見ると、私の様に対応する事は簡単に見えるかもしれないが、五十嵐さんとのこの対話での私の対応は、スパーテクニックとかスーパースキルと言って良いと思う。 その事は、ドジョウスクイみたいなものだった、と言えば、読者にも少しは伝わるかもしれない。 心理的負担も大きかった。 だから、五十嵐さんの様なタイプの人との対話を敬遠していた人が、な~んだ宇田の様にすれば良いのか、と思って実際にやってみても、上手くは行かないだろう。 それは、将棋の名人の絡む対局の棋譜を覚えても名人の様には指せない事や、空手の型を覚えても組み手では通用しない事に、似ている。 私のこの対話能力は、子供の頃からそうだった、わけではない。 子供の頃の私も口は達者だったが、それでも今の私の足元にも及ばなかったと思う。 したがって、子供の頃からずっとそうだった、というのは、討論で周りの人に道を踏み外させてばかりだった、という意味ではない。 私は、そこまで神童だったわけではない。 私の論旨は上に第1点,第2点として書いた様な事だから、それが通るべきものである事は、話す前から明白だった。 それでも、討論すると、こうなってしまうのだ。 討論とは、そういうものだ。 世の中には、「売り言葉に買い言葉」という成句を引用して、相手を言い負かそうとする態度を憎み、討論のその性質を盾に、口頭での討論に持ち込めば決着を回避できる、と考える人も居る。 そして、自分が一方的にしゃべるのだ。 私は、そういう態度に義憤を感じるので、そういう人に唯唯諾諾とする事は決して無い。 物理教育では、生徒に理解を深めさせるために生徒にもっと実験をさせるべき、という事が、繰言の様に言われる。 しかし私は、この意見に対しては以前から批判的で、物理学の学習において実験は必要だけれど、理解を深めるという事に関しては言葉や図や数式による学習の方が中心だ、という事を、(学会では言ってないかもしれないけど)言って来た。 今回の五十嵐さんと私の対話内容は、私のその考えの正しさを裏付けている。 私との対話によって生じたであろう五十嵐さんの思考の変化が、実験を経験する事によっても生じる、なんて有り得ない。 理解を深めるために実験を、と言う人は、その意見が正しいか否かについては、あまり実験で確かめない様だ。 実験が理解を深めるために役立つか否かを、学習前と学習後の生徒の学力を統計的に比較して調べた研究は見た事があるが、今回の私と五十嵐さんとの対話で争点に成っている様な事項が、そういう研究の網に掛かるはずがない。 つまり、そういう調査では、どういう項目について調査するかが肝心なのに、その項目の選択の妥当性は実験で確かめられていないので、全体としては、実験で確かめた事に成らない、と思う。 確か、五十嵐さんは以前は故石川孝夫先生の路線の講義実験・演示実験を研究しておられた人だ、と思う。 これは、どういうものかと言うと、大体、テレビで人気の米村でんじろう先生のやってる様な事だ。 私は、学生時代に石川先生の授業を受けた経験があり、その頃から、この路線には批判的だった。 石川先生の授業は、キャーキャー言う様な表面的な楽しさ、であって、大学生としての真面目な勉強とは別だ、と思ったから。 啓蒙活動としてなら良い、と思うけど。 石川先生は、授業で、ノーベル賞を取るアメリカ人がたくさん出だした頃からアメリカの工業は衰退した、という風に述べて、高尚な学問という路線に対する反感を露にしておられた。 これは、最近日本国内で吹き荒れている仕分けの論理に共通する心情だろう、と思う。 この様に実験というものを中心に研究して来られた五十嵐さんが熱力学における基本概念を誤解していた、という事も、実験をすれば理解が深まる、という考えへの反例に成っているのではないか。 その点、最近の五十嵐さんが講義実験とは全く別の理論的な興味を追求し始めたらしい事は、良い事だと思う。 ただ、前回お会いした時と全く同じ間違いが残っている点は、残念に感じる。 私の発表24pRF-4「進級時飛躍内容教訓化学習の勧め」では私は、講演概要の文章をそのままOHPで掲示し、それを読み上げながら、※印の部分で止まって補足説明を口述した。 発表時に用いられたOHPのコピーが、このページの下方に掲載されています。
贔屓にしてもらった、という印象を私は持っている。 だから、上記で私が指摘している学校の先生の態度というものは、常時私に加え続けられた弾圧の様なものではなく、時折例外的に、それはいくら宇田君でもダメですよ、とか、宇田君なのに間違った事を言っている、といったニュアンスで現れるものだった、と記憶している。 また宇田君が変な事を言い出したぞ、という風に、私の独創性を宇田固有の欠点として認識していた先生も居たが、その人も、私の事を、トータルでは出来の良い生徒だ、と見ていた様だ。 小学校4年生の時に、私が出しゃばっていると、どこに行ってもそういう生徒が1人や2人は居るものなのよ、という風に言った先生が居るが、この発言は教育上良くない、と今でも思っている。 生徒の個性を否定する発言だからだ。 その時の私は、そんなに大した事を言っていたわけではなかった、と思う。 ものの本に書いてある事を、知ったかぶりをして、受け売りをしていただけだったかもしれない。 けれど、その先生のその発言は、そうであるからいけない、というものではなくて、日頃からの私の言動をひっくるめてのものだった、という風に、私は受け取っている。 そして、その発言を聞いて私は、本当にそうなのかなあ、という風に少し思ってしまった。 この事は、デマによる損害の様な負の影響を、私に与えた。 私は、先生が生徒の個性を否定するなんて、という見方よりは、このデマ文脈で、その先生のその発言を問題視している。 そういう好意的でない態度もあった。 画像をクリックすると拡大表示されます。
質疑応答時間の問答は次の様であった。
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最終編集2014年09月23日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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