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保存の法則とは、
(1) 各パートについて、
(単位時間当たりの流入量) = (貯蓄量の単位時間当たりの増加)
が成り立つ。
という形の法則の事です。

ただし、流出量が F である事を「流入量が -F だ」という風に表現します。
貯蓄量がSだけ減少した事を、「貯蓄量が -S だけ増加した」という風に表現します。
負(マイナス)の量を用いずに表すならば、
(2) 各パートについて、
(貯蓄量の単位時間当たりの増加) > 0 ならば、
(単位時間当たりの流入量) - (単位時間当たりの流出量)
 = (貯蓄量の単位時間当たりの増加)
が成り立ち、かつ、
(貯蓄量の単位時間当たりの減少) > 0 ならば、
(単位時間当たりの流出量) - (単位時間当たりの流入量)
 = (貯蓄量の単位時間当たりの減少)
が成り立つ。
という言い方に成ります。
これでは煩わしいので、以下では、負の量も用いた(1)を採用します。

全体が有限個のパートから構成されている場合には、(1)から、
(3) 貯蓄量の全てのパートに渡っての合計は、時間が経っても変わらない。
という法則が導き出されます。
(1)は、パートが無限個でも成り立つ事を主張する物、です。

ここまでは、物理学の教科書に書かれている事を噛み砕いて説明しただけです。
保存の法則は、高校までは(3)の形で、大学では(1)の形で、学ばれます。

さて、ここからが、価値保存の法則の説明です。
価値保存の法則では、価値の単位時間当たりの流入量、および価値の貯蓄量としては、以下の諸量を考えます。
価値の単位時間当たりの流入量 単位時間当たりに購入する価値
= - (単位時間当たりに販売する価値)
価値の貯蓄量(費性の場合) (今から死ぬまでに購入するつもりの価値) - (今所有している通貨の価値)

この様に定義しておくと、価値保存の法則を表す式は、
(単位時間に購入する価値)
= {[-(所有している通貨の価値)] の単位時間当たりの増加}
という風に書けますが、この式が成り立つ事は、
{[-(所有している通貨の価値)] の単位時間当たりの増加}
= [(所有している通貨の価値)の単位時間当たりの減少]
である事から、明らかです。


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25日@2012年02月@日記 2体経済回路で見る価値保存 ※
26日@2012年02月@日記 価値の貯蓄形態としての義務の内容
27日@2012年02月@日記 (前件のまとめ)
28日@2012年02月@日記 利潤概念の再検討
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27日@2014年01月@日記 (※への補足)
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最終更新2016年01月29日