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中学校で習う理科の用語に倣って、液態から固態へ移行する事を、凝固と呼ぶ事にする。

凝固の技術としては、具体的には、ボクシングのクリンチ、などが考えられる。

1990年代に、組技系の格闘技であるグレイシー柔術が、空手等の打撃系の格闘技を打ち負かして、人々を驚かせたが、これは、凝固しようとする者と凝固させまいとする者が競えば、たいていは凝固してしまう、という事実の発見と見なされる。

凝固阻止の具体的な技術として、凝固の契機に成るタックルの腕を切る、という方法が有効なのではないか、と私は思っている。
タックルを前に潰そうとすると、良い勝負に成ってしまう事が多い。
頭部や腹部を蹴る迎撃は、成功率が低い。(高いタックルに対して金的蹴りなら、そうでもないかも))

しかしタックルは、重心の接近という点では防ぐのが非常に困難だが、タックル者が自分の両手を敵の背後で繋ぐ、という1点に成否が掛かっており、この点は極めて頼り無い。(両足タックルは違う)
そこで、その直前にタックル腕の片方を下段払いしたり、タックル腕の片方に膝蹴りやサッカー蹴りをすれば、タックルを切れるのではないか、と思う様に成った。
胴体をタックル腕の片方だけにぶつける、というのでも背後で手を繋げなく成るのではないか。
総合格闘技の解説で、地面に四つん這いに成った状態でも相手の体に少しでも触る事が出来ればもうテイクダウン必至、という風に、あるタックル巧者の能力が紹介されていたのを聞いた時に、幾ら何でも、それは防ぐ側に委縮があってこその話だろう、と思った。
タックル腕を踏んで、その状態で、反対の脚でその腕やタックル者の頭部を何度もサッカー蹴りしたり踏み付けたり、出来るのではないだろうか。

対タックル・コンビネーションという物を作る事も考えられる。
2打目以降にタックル迎撃用の膝蹴りや肘落とし打ちやサッカー蹴りやカカトでの踏み下ろしや真下への正拳ストレート打ちを入れたコンビネーション・ブローを開発したい。

迎撃技で事前に牽制する、という方法も有効な様だ。
迎撃の成功率は低いが、それへのタックル者の恐れは必ずしも小さくない。
タックルを受ける前に迎撃技を、別の目的で当てたり当たる危険を生じさせる事によって、タックル者にタックルへの躊躇が生じ、それによってタックルの性能が低下する。

立位での攻防で自分の打撃技や投げ技が成功して、自分は立ったままだが、敵は足をこちらに向けて仰向けに床に寝ている状態、という物が格闘技の試合では定番の状況として多く見られる。
調べてみると、この場合、パスガードという技術を使ってレイプ姿勢まで移動する、というのが定石らしい。
実際、試合では、ほぼ必ず、そう成っている。
これに対して私は、本来は立っている事は圧倒的に有利ではなかったのか、という素朴な疑問や、立ったまま勝ちたい、というこだわりに導かれて、次の様なポジショニングを考案した。
まず、敵の脚を、手で持って横に振ったり足で回し蹴りする事によって、敵の体を回転させる、ないしは、一定の時間だけ逆向きに回転できない様にする。
 
そうした上で、下図の様に敵の腰の横に立つのだ。
 
ここに立たれると敵は、こちらを攻撃する事も、攻撃できる向きまで自転する事も出来ない。


後足を-180度移動した後で尻餅をつく動作で、前脚への片脚タックルを潰せそうな事に、2015年10月30日に気付いた。
この動作に、後方への肘鉄砲を加味したり、尻餅をつかずに膝を曲げる力で踵を振り上げる蹴りを当てる可能性にも、2015年10月30日に気付いた。
脚へのタックルではなく胴体へのタックルに対して、前足または後足の負角移動で対処すると、タックルの弱点が色々と発見されそうな事にも、2015年10月30日に気付いた。








ミルコ・クロコップの試合で何度か見た。
2012年12月15日 プロフェッショナル修斗 > 福島秀和vs佐久間健太 タックル以前の上段への膝蹴りを恐れてタックルが鈍っているらしい。
2013年03月16日 プロフェッショナル修斗 > 堀口恭司vs扇久保博正戦 良い勝負ではなく安定的に、何件も見られる。





最終更新2015年10月30日