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2022年に始まったウクライナとロシアの戦争について、最初の頃は「武力による現状変更」と言っていたような。
最近では「力による一方的な現状変更」と言っている。
「武力」が「力」に変わったし、「一方的な」が挿入された。
「武力」じゃなくて「力」なら、経済力だって力だし、学力だって魅力だって力だ。
一方的な現状変更なら何でもいけないのではないか?
なぜ「武力による」を付けてるのか。
また、一方的な現状変更の可否は現状の如何によって変わるのが当然である。
「武力による一方的な現状変更」と言ってる人にうしろめたいところが有るからに違いない。
多分、西側諸国が武力以外の方法で現状変更をして来たので、それをいけないとは言えない、という事情だろう。
「武力行使は全てダメ」とか「どんな事が有っても暴力はいけません」という発言ならよく聞く。
「武力による一方的な現状変更」という言い方は、一方的な現状変更ではない武力行使を除外している。
自分達もするからである事は見え見えである。
「一方的な」という語句は、必要性も意味も不明瞭である。
武力による変更は何でも一方的ではないのか、ウクライナとロシアの両方が武力を使っていても一方的なのか、という疑問が湧く。
しかし、武力以外ならよい、というものではないはずだ。
「武力による一方的な現状変更」ではない「一方的な現状変更」なら自分達もするから「武力による」を付けている、に違いない。
また、よく探せば味方が「武力による一方的な現状変更」をしてしまった例が見付かるはずだろうし、将来的には必要が有れば自分達が「武力による一方的な現状変更」をしたりそれに味方したりするつもりでいる事だろう。
2022年以来のウクライナの件で自分達が「力による一方的な現状変更はいかなる物も許さない」と異口同音に連呼していた事を、その時までにみんなが忘れてしまう事を当てにしているに違いない。
それを許してはいけない。
2023年03月25日放送分の朝まで生テレビの開始から2時間32分が経過した頃にパトリック・ハーラさんが次の様な発言をしている。
音声ファイル いや、その通りですよ。
でも、その結果、非暴力的な手段で台湾を封鎖しちゃって、降伏させる事の練習が出来たんです。
もし、次そういう手段を取ってしまったら、日本はどうしますか?
そのブロッケイドを突破しますか?
つまりブロッケイドであればミサイル攻撃と違って軍事的な行動ではない。
それを突破する為にはアメリカないし日本が先に軍事的な行動を起こさなきゃいけない。
また、2023年04月29日放送分の朝まで生テレビの開始から35分が経過した頃に、木村三浩さんが、ウクライナのマイダン革命は「暴力による一方的な現状変更」に当たる事および西側諸国がそれを全く非難しない事を指摘している。

また、2023年03月25日放送分の朝まで生テレビの開始から1時間57分が経過した頃に、瀬口清之さんが以下の発言をした。
潮目の変化が出たのはペロシ氏の台湾訪問以降だそうです。
それまではアメリカの台湾保護に対して非常に台湾国民、台湾の人々が感謝をしていた。
ところが、ペロシさんの訪台以降ですねえ、どうもアメリカの目的は台湾を守る事ではなくて、中国を挑発する為の道具で台湾を使ってるだけではないかっていう風な危惧が急速に広がって行ったんですね。
で多分それがあったんで民進党が選挙で上手く行かなかったっていうのも有ったと思うんですが、その意見は非常に今強くなっていて、で実は新しく下院議長になったマッカーシー下院議長、彼はペロシ前下院議長が行ってますから、自分も対中強硬論を示すために台湾に行きたいという風に希望してたわけなんですが、サイエイブンが断った。
で、もしあなたが今来てしまうと、民進党が次の総統選で負けるかもしれない、非常に困る、というんで、それで今代わりにサイエイブンはアメリカに行って、マッカーシーに多分会うと思うんですけども、
とにかく台湾の対米不信感というのが出て来てますので、アメリカが台湾を挑発しても台湾が独立しない可能性ってのが出て来てます。
てことは、ウクライナの件でも、アメリカはロシアを挑発する為の道具としてウクライナを使っただけだったというのが真相ではないか。

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前から思ってたんだけど、リベリオン(原題EQUILIBRIUM)という映画の内容開始から44分経過した頃に出てくる悪役のボスの映像がウクライナのゼレンスキー大統領のテレビ映像に似てる。
ウクライナにロシアが侵攻したのは予想外の出来事ではなくて何かの計画通りなのではないか。
  
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敵が現状を変更しようとするのを武力によって阻止するのは、現状維持であって現状変更ではない。
しかし、敵が現状を変更するのを放っておいて、敵が現状を変更し終わった後で、武力によって状態を元に戻すのは、武力による現状変更に当たる。
なぜなら、敵による変更の結果に当たる状態が、敵が現状を変更し終わった時点での現状だからだ。
したがって、武力による現状変更はいけない、というルールは、即応すれば武力でも正当だが時間を置けば不当だ、という集団ストーカーの言い分と同じだ。
武力による現状変更はいけないが武力による現状維持ならよい、とは言っていない、と言われるかもしれない。
ウクライナ対ロシアの件では、ウクライナがNATOに加盟するという現状変更をロシアが武力によって阻止しようとしたのだから、これは、武力による現状変更ではなく武力による現状維持であると見る方が順当だ。
ロシアは、それを、武力による現状変更だという風に、逆さまな事を言われているのである。

2024年10月12日の新聞に以下の記事が有った。

石破茂首相は・・・「一方的な現状変更は認められないと明確に発信した」と強調。と書かれている。

「一方的な現状変更は認められない」という表現が使われている。
ロシアがウクライナに侵攻した事に反応して、まず「武力による現状変更は認められない」という表現を多く聞くように成った。
「武力による」という限定は不当だと私が自分のホームページに書いたせいか、その後「武力による一方的な現状変更は認められない」という表現しか聞かなくなった。
そして今、「武力による」という語句がこっそり削除されて、「一方的な現状変更は認められない」という表現を目にした。
これから全員で、これに統一して行くつもりだろうか。

誠に申し上げ難いのだが「一方的な現状変更は認められない」という基準でも、まだ間違っている。
「武力による」という限定はおかしい、と指摘した時に既に私は、そう思っていた。

現状って、そんなに最優先ですか?
現状がどんなに間違っていてもですか。
非常に不条理・不当な現状を変えさせないように武力によって弾圧する事は違反ではないが、武力によって不条理を除去する事はどんな物も違反である、とするルールは明らかに間違っている。
「一方的な現状変更は認められない」というのは、どんなに不条理な現状も、それを押し付けている者の了解なしに無断で変更してはいけない、という意味を含みます。
いや、それが言いたいんだよ。

例えば、植民地支配を現地人が武力ではねのけて自国の主権を回復した、という多くの事例は、武力による一方的な現状変更ですが、これらは正当である、というのが国際社会の共通認識ではないですか。

武力による一方的な現状変更は認められない、というルールは、共産主義者がかつて唱えていた暴力革命への反省から生まれた、のかもしれない。
共産主義に反対する私としては、「それなら正しいよ」と言いたい所ですが、この点については私は、何時いかなる場合も暴力革命は一切認められない、という考えには反対です。
それは共産主義であろうと無かろうと、そうです。
私の意見は、共産主義は間違っているから暴力革命で共産主義化するのは認められない、という物であって、たとえ共産主義が正しかったとしても暴力革命で共産主義化するのは認められない、という物ではありません。
加えて、現状の社会の不条理の程度は暴力革命を正当化できるほどではない、とか、暴力革命以外に不条理を正す手段が有る、という事も、暴力革命を否定する有効な根拠の候補だと思う。
いついかなる場合も認められない、というのは、不条理の程度がどんなに大きくても、という事ですから、論外なんです。
また、永続の不条理や著しく長期持続する不条理を武力によって一方的に除去するのが正当だと言えるためのそれら不条理の瞬間値の下限は、即刻の暴力革命を正当化できるほどの著しい不条理の程度よりも当然小さい、と考えられます。
当たり前でしょう。
あなた、これに反対ですか?

だから、一方的な現状変更はいけない、という表現でも、まだ、支離滅裂レベルのおかしなメッセージなんだよね。
これを国家首脳レベルの人が、少なくともこれだけは間違いない、という風に口を揃えて言う事は、地球異常事態か人類異常事態なんだよ。

後に成れば成るほどまた言い難く成るので、以下の点もここで先に言っておきます。
なんぴともいついかなる場合も○×しては絶対にいけない、というルールを置く事は愚作であるだけでなく、それ自体が大きな不条理であり、人々に大きな苦しみを与える。
つまり、絶対にしてはいけない事なんてひとつもあってはいけない。
これが、私の相対正義論の主要な学理の1つです。
代わりに、してはいけない事の間に優先順位の差を設ける、そういう意味で「順番を守れ」というルールを置くのが正しい。
このルールでは、絶対に避けたい被害というものが直接は禁止されていませんが、結果的にそういう被害は生じなくなるのです。
逆に、絶対にしてはいけない、というルールを課すと、そういう被害のどれかがいつまでも後を絶たなく成るのです。







参考:21日@2024年05月@日記12日@2022年04月@日記27日@2024年06月@日記


最終更新2024年10月13日