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x, h, θ0, t0, TF, gに具体的な数値を代入すれば、TBが求まる。
こうして求まったTBを、TBとLBの関係式に代入すれば、LBが求まり、曲線5の詳細が確定する。

先制BFSの極めのタイミングよりもt = t0 + TBの方が早い、のか否かも見ておきたい。

xに値を代入してTBを求める、というのがコンセプトだが、式(1)(2)の形に由来する都合により、TBに値を代入してxを求める、という順序の計算を以下では行なった。

x = (h/tanθ0){2cosh[(TB/2)√(g/h)] - cosh[(TF - t0 - TB)√(g/h)] - 1} ・・・ (1)
x = (h/tanθ0){cosh[(2TB + t0 - TF)√(g/h)] - 1} ・・・ (2)
LB = 2(h/tanθ0){cosh[(TB/2)√(g/h)] - 1}

---
g = 9.8m/s2, h = 80cm, θ0 = 60°, TF = 0.62s, t0 = 0.1s

式(1)を使った場合、
(1) x TB TF - t0 3TB/2 (t0 + TB)/TF LB 評価
7cm 0.34s 0.52s 0.51s 0.71 17cm -
9cm 0.35s 0.52s 0.53s 0.73 18cm
12cm 0.36s 0.52s 0.54s 0.74 19cm
14cm 0.37s 0.52s 0.56s 0.76 20cm
16cm 0.38s 0.52s 0.57s 0.77 21cm
18cm 0.39s 0.52s 0.59s 0.79 22cm
19cm 0.40s 0.52s 0.60s 0.81 24cm
21cm 0.41s 0.52s 0.62s 0.82 25cm
23cm 0.42s 0.52s 0.63s 0.84 26cm
25cm 0.43s 0.52s 0.65s 0.85 27cm
27cm 0.44s 0.52s 0.66s 0.87 29cm
29cm 0.45s 0.52s 0.68s 0.89 30cm
31cm 0.46s 0.52s 0.69s 0.90 32cm
32cm 0.47s 0.52s 0.71s 0.92 33cm
34cm 0.48s 0.52s 0.72s 0.94 35cm
36cm 0.49s 0.52s 0.74s 0.95 36cm ×
38cm 0.50s 0.52s 0.75s 0.97 38cm ×
39cm 0.51s 0.52s 0.77s 0.98 39cm ×
41cm 0.52s 0.52s 0.78s 1.00 41cm ×
43cm 0.53s 0.52s 0.80s 1.02 43cm -

式(2)を使った場合、
(2) x TB 3TB/2 TF - t0 2TB (t0 + TB)/TF LB 評価
1mm 0.25s 0.38s 0.52s 0.50s 0.56 9cm -
0mm 0.26s 0.39s 0.52s 0.52s 0.58 10cm
1mm 0.27s 0.41s 0.52s 0.54s 0.60 11cm
4mm 0.28s 0.42s 0.52s 0.56s 0.61 11cm
1cm 0.29s 0.44s 0.52s 0.58s 0.63 12cm
2cm 0.30s 0.45s 0.52s 0.60s 0.65 13cm
3cm 0.31s 0.47s 0.52s 0.62s 0.66 14cm
4cm 0.32s 0.48s 0.52s 0.64s 0.68 15cm
6cm 0.33s 0.50s 0.52s 0.66s 0.69 16cm
7cm 0.34s 0.51s 0.52s 0.68s 0.71 17cm
9cm 0.35s 0.53s 0.52s 0.70s 0.73 18cm -

---
h = 80cm, θ0 = 70°, TF = 0.62s, t0 = 0.1s

(1) x TB TF - t0 3TB/2 (t0 + TB)/TF LB 評価
6cm 0.35s 0.52s 0.53s 0.73 11cm
12cm 0.40s 0.52s 0.60s 0.81 15cm
18cm 0.45s 0.52s 0.68s 0.89 19cm
26cm 0.52s 0.52s 0.78s 1.00 26cm ×

(2) x TB 3TB/2 TF - t0 2TB (t0 + TB)/TF LB 評価
0cm 0.26s 0.39s 0.52s 0.52s 0.58 6cm
1cm 0.30s 0.45s 0.52s 0.60s 0.65 8cm
5cm 0.34s 0.51s 0.52s 0.68s 0.71 11cm

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h = 80cm, θ0 = 80°, TF = 0.62s, t0 = 0.1s

(1) x TB TF - t0 3TB/2 (t0 + TB)/TF LB 評価
3cm 0.35s 0.52s 0.53s 0.73 5cm
6cm 0.40s 0.52s 0.60s 0.81 7cm
9cm 0.45s 0.52s 0.68s 0.89 9cm ×
13cm 0.52s 0.52s 0.78s 1.00 13cm ×

(2) x TB 3TB/2 TF - t0 2TB (t0 + TB)/TF LB 評価
0mm 0.26s 0.39s 0.52s 0.52s 0.58 3cm
6mm 0.30s 0.45s 0.52s 0.60s 0.65 4cm
2cm 0.34s 0.51s 0.52s 0.68s 0.71 5cm

θ0が大きいと、動作が緩慢に成り、評価が低く成る様だ。

この様に見てみると、バックステップ後先BFSという技は、少なくとも理論的には可能な技だ、という事が分かる。


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0.1秒は、陸上競技のスプリント走のスタートで、フライングの判断の根拠に使われている、反応の限界時間です。


私のハーフステップBFSを210フレーム/秒で高速度撮影し、29フレーム/秒で再生すると、1周期分の再生時間は約4.5秒だった。
これを元に計算すると、4.5s×29÷210 = 0.62s
TFの値としては、これを使ってみた。


評価は、反撃BFSの重心運動の勢いに着目して、行ないました。
LB - x が小さければ、反撃BFSの重心運動の勢いも小さい、と考えられます。
LB - xが小さくて、評価が△や×でも、エッヂとして正拳の代わりに肘を用いれば、反撃BFSの重心運動の勢いを稼ぐ事が出来ます
ただし、その場合には、コンタクトのタイミングは微妙に遅れます。


(t0 + TB)/TFは、バックステップから反撃BFSへの切り替えが、敵の先制BFSの1周期の何パーセントが完了した時点で起こるか、を知るための指標です。
先制BFSの極めのタイミングと、反撃BFS開始のタイミングの、前後関係を知るための指標です。


最終更新2016年01月25日