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マッハの実証主義


私は、エルンスト・マッハの論理実証主義から、強い影響を受けています。
エルンスト・マッハの論理実証主義は、科学哲学に属する思想であり、この分野においては、私は既に、マッハの論理実証主義よりも進んだ、文法主義という思想を打ち出しています。

しかし、経済学については、何故か私は、マッハの論理実証主義の立場に立って考えているらしい事に、宇田経済学を書いている途中で気付きました。

マッハの論理実証主義は、一言で言うと、物理学から形而上学的要素を排除する事、です。
形而上学的要素というのは、具体的には、例えば力や質量の事です。
そうでない要素とは、具体的には、例えば、物体の位置です。
客観的に存在するのは、物体の位置の経時変化、という現象だけであり、力や質量は、人間が頭で考えて恣意的に付け足した説明に過ぎず、客観的な存在ではないので排除されねばならない、というのが、マッハの主張です。

奇しくも、私の宇田経済学では、おカネという物を形而上学的要素として排除しようとする事から、話が始まっています。
これは、マッハの態度と本質的には同じです。

宇田経済学では、価値保存の法則の所で、おカネの実在性が強まっています。
実証主義の立場を貫くならば、与益と受益のみを実在と考え、貯蓄された価値という概念を形而上学的だと言って否定する事に成ります。

物理学における、運動エネルギーとポテンシャルエネルギーの違いや、フェルミオンとボソンの違いも、与受益と貯蓄された価値の違いに似ている。



最終更新2016年01月30日