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多連伸長接続という名称にしようかと思ったが、繋がり方が多連技のつながり方とは限らない、多段技のつながり方の場合も考えられるので、伸長接続という名称にした。 伸長多連接続は、自分と相手の距離が離れつつある時に、コンタクト予定位置の前進速度を最大にした攻撃技です。 リーチの短い技から長い技へと順に繋げて行きます。 気化の手段として有効ではなかろうか。 コンタクト予定位置の前進速度は (n番目の技のコンタクト予定位置からn+1番目の技のコンタクト予定位置までの距離Dn)÷(n番目の技のコンタクト予定時点からn+1番目の技のコンタクト予定時点までの時間Tn) です。 Dnが大きくても、同時にTnも大きければ、コンタクト予定位置の前進速度は大きく成りません。 逆に、 Dnが大きくなくても、Tnが小さければ、コンタクト予定位置の前進速度は大きく成り得ます。 例えば、重心不動で、n番目の技が左肘AFSで、n+1番目の技が右ストレートAFSである場合、重心不動のためDnはあまり大きくなく、 Dn = (ストレートAFSの静リーチ) - (肘AFSの静リーチ) ですが、Tnはフレキシングの周期の半分と小さく出来ます。 右肘に乗せた十円玉を床に落ちる前に右手で掴む事が出来る、みたいな計算です。 これに対して、n番目の技がハーフステップBFSで、n+1番目の技がフルステップBFSである場合には、Dnはフルステップに伴う重心移動距離だから、これは非常に大きいので、Tnは重心移動に掛かる時間だから小さく出来ませんが、コンタクト予定位置の前進速度は大きく成ります。 試しに、左足を前に置き右足を後ろに置いたAFS基本構えから、左肩AFS→右肘AFS→左肘BFS→右正拳ハーフステップBFS→左正拳フルステップBFSという物を考えてみたが、実用経験は無いので、これの有効性は不明である。 後で、右肘AFSを右ショートフックに替えた方がフレキシング角を小さく出来るので左肩AFSからの連絡時間が短く成り合理的だろう、と気付いた。 しかし、右肘AFSの方が、前に押し出す力を出せるので、自分と相手の隙間をコジ開ける作用があり、この点は、右肘AFSの方が合理的だ。 どういう組み合わせが合理的なのかは、あくまで、色々な組み合わせを実戦で実際に使ってみて、割り出すべきである。 コンタクト予定位置の前進速度や敵の後退速度だけなら、私も独り相撲で測定しようと思うが、実際にやってみると、それ以外の事が色々と出て来るだろう、と思う。 肩、肘、正拳以外に、頭突き、膝、その他の蹴り、という物の出番を探る必要もある。 しかし、伸長多連接続という方式の有効性は、これも未検証ではあるが、これを私は確信している。 蹴りについては、蹴った後に次の攻撃までに時間が掛かってしまい、実質上、蹴るとそこで終わってしまうので、最後に入れるしかない気がする。 伸長多連接続は、良く小脳化されていなければ、成功しない。 途中に大脳判断が入ってしまうと、もう届かなく(間に合わなく)なる。 私は、数少ない実戦経験のうちの一つで、前方の敵に対して、右肘による後ろ回し肘打ち→右足による後ろ蹴り、という攻撃(2段技に分類されるだろう)をした事があるが、肘打ちと後ろ蹴りの間に大脳判断が入ってしまったために、肘打ちのみヒットして後ろ蹴りは届かなかった。 肘打ちと後ろ蹴りのリーチ差はあんなに大きいのにだ。 大脳判断の僅かな時間の間に、相手はそのリーチ差以上に後退していたのだ。 テレビでK-1を観戦している時に、解説者が「・・・選手は見てしまった、見ちゃダメです」という風に言うのを何度か聞いたが、これにおける「見る」は、見て大脳で判断する事、だと思われる。 見て大脳で判断する僅かの時間の間に、チャンスは逃げてしまう。
伸長接続@空手の技@動画 |
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最終更新2015年08月30日 | ||||||||||||||
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