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2022年08月28日(日曜日)
2022年07月30日放送分の朝まで生テレビの感想3

今日は岩田温の発言をさらに分析してみる。

0:21:36で岩田温は「卑怯じゃないか!」と発言している。
この言葉は以下の一連の発言の文脈で発せられている。
0:21:30田原総一朗「違う!」
0:21:31岩田温「何が違う?」
0:21:33岩田温「何が違うか言ってくれよ」
一連の発言とは、ここまでです。
この一連の発言の間に「何が違うか」を田原総一朗が全く答えようとしなかったなら、0:21:36の「卑怯じゃないか!」という発言は正当だ、という解釈も可能です。
岩田温は「違う」の意味を誤解しているか誤解しているふりをしているのだから、その分だけ「何が違うか」を田原総一朗が答える義務は減るが、それでも、岩田温が誤解しているだけなら田原総一朗は答える親切をするべきだろう。
岩田温が誤解しているふりをしているなら、田原総一朗にはそんな義務は無いが、その場合には今度は田原総一朗は、岩田温が誤解しているふりをしている事を暴こうとしなければいけない、暴かなくても卑怯じゃないけどね。
さらにその上、実際には田原総一朗は答えようとしている。
以下の一連の発言が、それです。
0:21:33「そのね、その」
0:21:35「言おう、はっきり」
0:21:36「つまり池田以後」
これらの発言を遮(さえぎ)る形で、0:21:36に岩田温は「卑怯じゃないか!」と発言しているのです。
「だから今答えてる所じゃないか」と田原総一朗が言い返すべき状況です。
したがって、0:21:36の岩田温の「卑怯じゃないか!」という発言は人聞きを悪くする工作だと私は判定します。
これは、
04日@2022年01月@日記で報告されている藤井聡の「学部レベルとまで言っといてちゃんと論証しないのは卑怯ですよ、それは」という発言と酷似しています。
その事が
05日@2022年01月@日記で説明されています。
つまり、発言13と発言15はどちらも、藻谷浩介によって既に開始されている説明をさえぎる後発の発言であるにもかかわらず、その内容が「さえぎられた発言を続行しろ」という内容に成っている、という事なんです。
これが「ホントの心理学」の症例であり、被害妄想の症例なんてエセ心理学なんだよ。

能力の優劣と性質の善悪は異なる評価項目であり、能力が劣っている事だけを確認して性質も悪いんだと決め付けるのは、数学のテストだけして英語のテストをせずに数学のテストの点数を英語のテストの点数欄に記入する様な間違った態度ですが、実際には能力の優劣と性質の善悪は相伴っている傾向が強いのは、数学のテストは90点だが英語のテストは赤点だという生徒は滅多に居ないのと同様です。
被害申告の内容からそれを被害妄想だと判断するのに使う偏見よりも、むしろ、この偏見の方が当たっています。
決め付けないところまでは良いんだけど、「
どうせそうだろう」と思う事を責めたり、逆に劣った人は善良で優れた人は性悪だと決め付けたりするのは、行き過ぎなんですよ。
ついでの話だが、テレビドラマには、そういう行き過ぎて逆さまに成った偏見をしつこく醸成する傾向が有り、これも最近話題のネットでの誹謗中傷という概念に当てはまるのだと思うよ。
偏見ぐらい許されねばならないけど、内容が逆さまの偏見をしつこく刷り込むのはいけなかろう。

次に、0:29:07の岩田温の「違ってないじゃない」という発言を分析してみます。
大体のタイミング 発言者 発言内容
0:25:38 田原総一朗 ちょっとね、古い話なんで説明しますと、ね。
自衛隊が出来たのは1954年なんですね。
で、自民党が出来たのが55年。
だから最初の総理大臣と鳩山一郎と岸信介が憲法改正。
なんで憲法と自衛隊が大矛盾してるかと言うと、憲法を押し付けたのもアメリカ、自衛隊を押し付けたのもアメリカ。
で、アメリカの対日戦略が変わった。
憲法を押し付けた頃はアメリカは日本を弱い国にしときたかった。
ところが朝鮮戦争が始まってアメリカが日本に多少アメリカにとって都合の良いよう強い国にしたかった。
で、実は65年に佐藤内閣の時にアメリカが、自衛隊もベトナムに行って戦え、と言う。
で、日本は、アメリカの言う事に「ノー」と言えない。
そこで佐藤は困った。
で宮沢にどうしようか相談したら、宮沢が「日米同盟だから当然日本はベトナムに行って戦うべきだけど、あんたの国の押し付けた憲法が難しい憲法で、行くに行けないじゃないか」と。
で行かなくて済んだ。
それ以後、日本は憲法を逆手に取ってアメリカの戦争に巻き込まれないで今まで来たと、こういう事なんですね。
0:26:59 岩田温 だからね、それがね、やっぱりね、私はね、言いたいけれども、日本の民主主義って物と違うだろう、という風に言いたい。
やっぱりね、日本人がね、ここに、法的には行けるけれども行かない、っていう意志をする事と、自分達で行くっていう事と全く違う。
だから、やっぱり、それは、自分達で決めるべきだと私は思いますよ。
0:27:23 田原総一朗 三浦さん。
0:27:24 三浦瑠麗 あ、まだ若手で・・・田原さんが・・・
(平原依文を紹介しようとしたようだ)
0:27:25 田原総一朗 (平原依文を指さして)はい、どうぞ。
0:27:27 平原依文 私は反対派なんですけども、理由としては、何故このタイミングで、また明記をする必要が有るのか?
このタイミングでまたさらに、ずっと言われてる議論なんですけども、じゃあもちろんその台湾有事日本有事の話も出て来たりしていて、このタイミングで明記する事で国民は緊張感を持ってしまいますし、あと外国の方々ですね、私も実際に海外の知人に聞いた時に、明記するって海外の人に・・・ってどう思うと、聞いた時に
0:28:01 田原総一朗 それは、僕は、安倍晋三さんにも菅さんにも岸田さんにもきいた。
なんでここでね、今までのやり方を変えなきゃいけないか?
それは、大きくは、アメリカが経済が非常に悪化して、オバマがアメリカは世界の警察官やめたと言い、トランプは世界どうでも良い。
つまり、第2次大戦後あったパックスアメリカーナ、世界の平和はアメリカが守る、と言ってたのを実質的に放棄したと。
なると日本はね、日本の安全保障も、アメリカに委ねるわけに行かなかったと、安倍さんも菅さんも岸田さんも言ってるわけだ。
0:28:46 岩田温 田原さんの言ってるのはね、それは集団的自衛権の件はそうだけれども、自衛隊を明記する件は、それは関係ない。
0:28:52 田原総一朗 僕はどうでもいい。
3人の
0:28:54 岩田温 何がどうでも良いんだ?
0:28:55 田原総一朗 違う。
安倍さんと
0:28:56 岩田温 何が違う?
0:28:57 田原総一朗 違う。
安倍さんと菅さん
0:28:58 岩田温 何が違う?
0:28:59 田原総一朗 へ?
岩田温 何が違う?
0:29:00 田原総一朗 安倍さんと菅さんが、だから、日本の安全保障を考え直さなきゃいけないと、
0:29:07 岩田温 違ってないじゃない!
0:29:09 田原総一朗 いいや。
0:29:10 三浦瑠麗 田原さんまだ発言が途中でしたね。

0:28:52の田原総一朗の「僕はどうでもいい」という発言が岩田温の発言内容に呼応してないストッピング技に過ぎない事からも分かる様に、0:28:55や0:28:57の田原総一朗の「違う」という発言は
26日@2022年08月@日記で説明されている正当な「違う」ではない。
これらの「違う」という言葉は、岩田温の「何がどうでも良いんだ?」という発言や「何が違う?」という発言への反応として発せられており、これら「何がどうでも良いんだ?」という発言や「何が違う?」という発言は、田原総一朗が言おうとしている事を誤解しているが故の発言ではないからだ。

しかし、0:28:46の岩田温の発言内容が間違いであるか否かについては、間違いだろう。
0:28:01に田原総一朗は「日本の安全保障も、アメリカに委ねるわけに行かなかった」と言ってるわけで、それを「自衛隊を明記する件とは関係ない」とするのが0:28:46の岩田温の発言なのだから。
日本の安全保障を自前でやるには自衛隊と憲法9条の関係が引っ掛かるのじゃないかなあ。

また、0:28:46の岩田温の発言内容が間違いではない事が0:29:00の田原総一朗の発言内容によって判明するわけではない点でも、0:29:07の岩田温の「違ってないじゃない!」という発言は、火事でもないのに「火事だ!」と叫ぶ種類の不正である。

0:29:10の三浦瑠麗の「田原さんまだ発言が途中でしたね」という発言は、岩田温の態度を三浦瑠麗が見るに見かねた証拠です。
厳しい口調で叱られる年齢に達していない幼い子供を叱る時の言い方ですよね、これ。

0:28:52に「僕はどうでもいい」と言った時には田原総一朗は、今度こそ岩田温の影響に屈せず自分の発言を最後まで言い終わろう、と心に決めていたようである。
0:28:52で田原総一朗が「僕はどうでもいい」という言葉を選んだのは、多分0:20:47の「うるさい!黙れ!」という自分の発言あたりを反省しての事だろう。
0:20:47から0:28:52までの間に「僕はどうでもいい」という発言を暗算で編み出した、と思われる。
「僕はどうでもいい」という言葉なら、この場で自分が大きな権限を持っている事を背景としていないから、人聞きが悪くない。
しかし、「そんな事はどうでもいい」なら0:28:46の岩田温の「自衛隊を明記する件は、それは関係ない」という発言とかみ合うが、「僕はどうでもいい」ではかみ合わない。
まるで、レストランで何を注文するかたずねられた時の答えみたいで、笑う。
さらに、「そんな事はどうでもいい」でも、0:28:46の岩田温の「自衛隊を明記する件は、それは関係ない」という発言への反論としては妥当しない。
「そんな事はない」なら妥当する。

0:26:59の岩田温の「法的には行けるけれども行かない、っていう意志をする事と、自分達で行くっていう事と全く違う」という発言も変なんだよね。
行かない事と行く事が違うのは当たり前だ。
単なる言い間違いだろうか?

次の様な部分も有った。
大体のタイミング 発言者 発言内容
1:17:24 三浦瑠麗 ・・・
だから台湾に侵攻する事が得に成らないというだけじゃなくて、やっぱり台湾に侵攻したくないと思わせるって言うんですかねえ
1:17:34 岩田温 いや、でも、それでしょ、やっぱり?
「したらいけない」って思わせなくちゃいけないわけでしょ?
1:17:38 三浦瑠麗 さらに言うと台湾人の人達が絶対に中国に統合されたくないっていう精神的な文化、強さ、政治的なインスティテューションとか、民主的手続きを重んじる、選挙を大事だと思うって、これを涵養する事が一番大事で、
1:17:54 田原総一朗 あのねえ、そのためにどうすりゃいい?
1:17:57 岩田温 そのためにってのは?
1:17:58 田原総一朗 いや台湾に進めて行かないために
1:18:04 岩田温 台湾の問題はね、台湾がやらなくちゃいけない。
1:18:07 田原総一朗 ん?
岩田温 台湾の問題は台湾がやらなくちゃいけない。
だけれども日本も出来る事は有る。
日本はやっぱり憲法を改正するべきですよ。
自衛隊をね、やっぱりね、国軍としてね、位置付けるとか、そういった事というのは私は大事な事だと思いますよ。
1:18:22 古市憲寿 なんか、でも、その、安全保障の問題と憲法改正ってホントにリンクしてるのか分からなくて、日米同盟・安全保障って問題と、国の在り方を考える憲法の問題って、今日は重ねて議論されてた事が多かったですけど、それって分けて考えた方が良いんじゃないですか?
1:18:37 岩田温 え?
じゃあ集団的自衛権の問題は?
1:18:39 古市憲寿 憲法を改正したところで必ずしも日本の安全が守られるわけではないですよね?
つまり、憲法改正すれば日本の安全が保たれるってのは
1:18:48 岩田温 いや、そりゃそうですよ。
1:18:49 古市憲寿 いや、でも、そりゃ、だから、ある種、平和憲法9条論と同じじゃないですか?
9条が有ったから平和だったんだって言う。
別に憲法って言う
1:18:55 岩田温 いやいやいや、9条は変えなくちゃいけない
1:18:57 古市憲寿 いや、だから、でも、おっしゃってるのは、憲法を変えたら日本が安全に成るって
1:19:01 岩田温 そんなこと言ってない。
1:19:02 古市憲寿 でも、そういう議論でしたね、今ね?
1:19:04 岩田温 いや、言ってない。
1:19:04 古市憲寿 ん?
1:19:05 岩田温 言ってない。
古市憲寿 じゃあ変えなくても良いじゃないですか?
1:19:06 岩田温 え?
1:19:07 古市憲寿 じゃあ変えなくても良いじゃないですか?
1:19:08 岩田温 変えた方が良いですよ。
1:19:09 古市憲寿 変えた方が良いって、あくまでも国の有り方論としては分かるんですよ。
1:19:11 田原総一朗 あのねえ、古市さん、
1:19:12 岩田温 自衛隊をね、違憲なんていうね、意見はおかしいんですよ。
1:19:15 田原総一朗 いや第1ね、一番大きいのは憲法9条を作ったのは日本じゃなくてアメリカなんですよ。
1:19:23 古市憲寿 や、だから、その、国の
田原総一朗 要するに当時は、アメリカは日本と戦争をして勝った国だから日本を弱くしておきたかった。
だから日本に軍隊なんて作らしたくなかったんですよ。
だから9条が有る。
1:19:35 古市憲寿 だから、国のね、有り方として憲法改正しましょうとか、押し付け憲法だからって議論はまあ分かりますよ。
でも、それと、今のその近々の安全保障の議論てのはまた別なんじゃないんですか?
1:19:45 岩田温 だから、集団的自衛権を認めたんでしょ?
1:19:47 古市憲寿 そう、だからあ、別に憲法改正とそこは別じゃないですか?
1:19:50 岩田温 うん、だけど、
1:19:51 古市憲寿 今その台湾有事を避ける為にどうしたら良いかって
1:19:52 岩田温 あのね
1:19:53 古市憲寿 田原さんの質問に対して
1:19:54 岩田温 いや、その質問に対してはね、
1:19:55 古市憲寿 うん。
岩田温 憲法改正じゃあないですよ。
1:19:57 古市憲寿 あ、じゃあ、何ですか?
1:19:59 岩田温 台湾有事に対して、台湾の有事に対して日本がやるべき事ってのは、台湾に対して応戦すべきですよ、日本が。
1:20:07 三浦瑠麗 「台湾に対して」じゃなくて「台湾に味方して」ですか?
1:20:10 岩田温 味方してね。
うん、ああ、そう
1:17:54の田原総一朗の「台湾が侵略されないためにはどうすれば良いか?」という意味の質問に対して、1:18:07に岩田温が答えているが、1:18:07の岩田温の発言は、「台湾の事は・・・」という部分だけが返答で、「だけれども日本も」以降は返答ではない、という分かり難い文章に成っている。
話の流れから判断すると「だけれども日本も」以降も返答だ、と思うのが当たり前だろう。
そのせいで、古市憲寿が岩田温を問い詰めて、挙句の果てに岩田温は1:19:53以降で、田原総一朗の質問に対する答えは憲法改正じゃなくて台湾に味方して応戦する事だ、と答えている。
そりゃないよ。
1:18:07の「台湾の事は・・・」という部分も、どうすれ良いかを答えてない。
1:19:05と1:19:07の古市憲寿の「 じゃあ変えなくても良いじゃないですか?」という切り返しは優秀です。
そのせいで岩田温は、1:18:55で「変え
なくちゃいけない」と言っていたのに1:19:08では「変えた方が良い」に変更する逃げをしています。

岩田温の田原総一朗への攻撃は、田原総一朗が高齢でハードウェアが弱っている事に付け込んだフィジカルチャージである疑いが強い、と私は判定します。
敬老の精神なんて微塵も無い私の方が、目上の人への敬意を欠くとして私を非難する人よりもずっとマシだという事です。
そういう非難を私にする人は、自分が私に勝つ為の道具として敬老などを持ち出すだけであり、尊重すべき事を尊重すべきだからという理由で尊重するつもりは私ほどにも無い、という事です。

「利いた風な」とは言わないが、岩田温には聞いた風な事を力説するカッコ悪い性質が有る、と見ました。
ここに「聞いた風な事を力説する」という慣用表現候補を提案します。


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