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2022年01月13日(木曜日)
朝まで生テレビ2022年01月01日放送分を見た感想8

今日は、
05日@2022年01月@日記に書き起こされている発言21と発言22に的を絞って解説したいと思います。

発言21で藻谷浩介が「セイの法則についてはどう考えますか?」と質問し、それに対して藤井聡が発言22で「そんなもん成立するはず無いですよ、そんなもん」と答えている。

これを聞いて私は、ひょっとして、経済学は因果関係で考えてはいけない相関関係で考えなければいけない、という教訓を与えた事で有名なのが「セイの法則」なのではないか、と思った。

今日Wikipediaで「セイの法則」を調べてみました。
何をどれだけ多く作っても必ず売り切れる、という法則だと思った。
セイの法則の原型は成り立たないと誰もが考える様ですが、成り立つ修正形を考え出そうとする研究は現在も進行中だという意味の事が書かれていたような。

発言23を見れば分かる様に、藻谷浩介は、
「セイの法則は成立しない」「おカネが有れば消費するという法則が成立しないのも同様である」
という意味の事を藤井聡に伝えようとし、それに際して「セイの法則は成立しない」のうちの「しない」の部分を藤井聡に言わせる事によって、自分の主張を独断的ではなくした、と考えられます。

「そんなもん成立するはず無いですよ、そんなもん」という藤井聡による発言22は、この文脈を藤井聡が分かってない事を意味します。
もし分かっていたなら「それは成り立たないですけどお」というニュアンスで「(もちろん)成り立たないと思います」と答えたはずだ。
では、藤井聡は、どう思ったのか。
藻谷浩介が自分の経済学の知識をテストしようとしている、と思ったのかもしれない。
藻谷浩介がセイの法則を順方向(成り立つとして根拠)に使用しようとしている、と思ったのかもしれない。
「ですよ」という語尾から判断すると、テストされていると思ったのではないか。
そのぐらい知ってますよ、という形で無知の濡れ衣を晴らしたので「そんなもん」を2回言うといった過敏さが見られるのではないか。
ウソ発見器に掛けられた人が質問に「いいえ」と返答する時に「いいえに決まってるじゃないですか、そんなもん」と言ったら、かなり怪しい。

07日@2022年01月@日記のEの説明で私は発言11を藤井聡による分からないふりだと書きましたが、発言21の文脈を藤井聡が分かってないので、発言11も分からないふりではないかもしれない。

分からないふりではないが聞いてなかったから分からなかった、という事なら考えられる。
発言22からは藤井聡の憤り、少なくとも機嫌の悪さが感じられる。
「学部レベル」という言葉に怒った、というのも有る様だが、これだって発言内容を詳しく見てみると藻谷浩介に落ち度は無いわけだし、そもそも反論された事に怒ったのではないか。
反論される事に精神的に耐えられないので、反論を受け止めてから返すつもりは最初から無い、反論には門前払いを食らわす、そういう態度だったのではないか。
そうだとすると、これは学者としての基本的な姿勢が出来てないという事です。
そうであるか否かは朝まで生テレビの視聴者各位が判断して下さい。

因みに私は経済学の問題を、自給自足ならどうか、で考えます。(
宇田経済学@持論@学問)
セイの法則の場合、自給自足では、どう成るでしょうか。
必要ない物をたくさん生産したとします。
自給自足の場合、売買しなくても、生産し終わった時点で、産物は自分の物に成ります。
それは、ゼロ円で買える状態だと見なす事も出来るでしょう。
セイの法則は、価格がゼロなら売り切れる、と主張します。
自給自足の場合、産物を納屋に入れる事などが買う事に相当する、と考えてみてはどうか。
必要ない物を納屋に入れると必要な物を入れるスペースが減ってしまう。
そうでなくても、入れても入れなくてもいいと考える、必ず入れるわけではない、捨てる場合も有る、という結論に成ります。
したがって、セイの法則は成り立たない、と分かります。