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2015年02月10日(火曜日)
足首から先の詮索

私のBFS基本構えでは、後足の爪先を真ん前に向ける。
 
一方、BFS派空手の自由組手では、伝統的に、後足の爪先は外に向けられるのが普通だ。
 
2015年02月06日の記事の最後の図に倣いました。

私の構えと伝統的な構えのそれぞれについて、ハーフステップでの足首から先の部分の働きを、詳しく考えてみる。

踏み切りの最後の瞬間に、私の構えでは後足の前底足全体で接地のため足に掛かる負担が軽いが、伝統的な構えでは後足の親指の付け根の関節が力点(作用点)に成るためこの部分が酷使されてしまう。
私の構えからのハーフステップは動物としてのヒトの足の自然な用法であるのに対して、伝統的な方法は、人間が編み出した用法だ。
バックステップと構えて静止している時については、私の方法よりも伝統的な方法の方が、動物としてのヒトの足の自然な用法だ、と思う。

 

 

しかし、私の方法では、足指そらしの限界によって、足首を伸ばし切る事が出来ず、その分
LGPを稼げないし、アキレス腱ストレッチの限界によって、カカトで地面から力を受ける事が出来ない。

 
私の方法では、図のφを直角程度にまでしか減少させる事が出来ないので、図のθを180度まで増加させる事が出来ないし、θもあまり小さくは成らないので、カカトを地面に着ける事が出来ない。

後足のカカトで地面を強く蹴る事が出来ないと、バックステップでの制動力が反撃の為に必要なレベルに達しない事があるし、バックステップでアキレス腱に大きな負担が掛かり、ケガの危険が有る。
ケガをしなくても、ケガをしない様に注意すれば、それだけ他の事に使える注意力が減る。

一方、伝統的な方法では、足首を伸ばし切る事が出来るので、
LGPを最大にする為に身体を使い切れているし、後足のカカトが地面に無理なく届くので、加速開始の瞬間にカカトで地面を強く蹴る事が出来るし、バックステップではカカトで強力なブレーキを掛ける事が出来る。

私の方法よりも伝統的な方法の方が安定も良い。
これは、伝統的な方法の方が接地面積が大きい事と、伝統的な方法では前足と後足で直交する2方向をカバーしているのに対して私の方法では両足が同一方向に偏っている事に、よるだろう。

しかし、伝統的な方法では、後足の足裏全体が床面に接している状態から親指の付け根の関節が力点に成る状態まで足首の角度を変える必要があり、これを大きな力が掛かった状態で行なうため、足首を痛める危険性が有る。

私の構えでは、後足側の腕による突きが前足側の腕による突きに比べて遜色なく出来る様に、腰を正面に向けてある。
こうしておかないと、2段突きは出来ないのではないだろうか。
伝統的な構えから後足側の腕による突きをしようとすると、腰の向きを変化させる時間が余計に必要に成る。

腰の向きについては、私の構えに比べて伝統的な構えの方が、
ハーフステップでの回転の問題が小さい。

どちらの方が良いか、今の私も迷っている。