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腕のひ弱さを正しくイメージすると、合理性や隙に気付くなど。
 
胴や脚に比べて腕はまるで紐みたいだと思った事がある。
しかし、馬の脚を見れば分かる様に、腕以外の部分も骨格だけを見れば細い。
胴は腕よりずっと太いが、通しての骨格は背骨1本だけだ。

人はみな、腕より脚の方が長い。
  古代壁画みたいだ。
なんぴとも、法の下であるとないとにかかわらず、腕より脚の方が長い。

肘と膝では曲がる向きが逆である。

この事が、フォアハンド打ちがバックフット蹴りに、バックハンド打ちがフォアフット蹴りに対応している理由です。

両足の位置を変えずに上体を後ろに倒して頭を後ろに逃がしても、上体を前に倒して腰を後ろに逃がしても、大体みぞおち辺りの部位が不動に成る。
したがって、ストレート打ちとストレート蹴りでは、この部位を狙うのが基本だろう。
 


どんなに肉体派の人でも、人間は所詮「頭でっかち」である。
これは、精神的態度傾向の事を言ってるのではなく、重量バランスの事です。
人間は頭が重い。
その重い頭を一番上に乗せている立位は安定性が悪い。
騎馬立ちとか後屈立ちとか、どんなにドッシリとした立ち方をしても、重い頭を一番上に乗せている時点で、カメラの三脚にボーリング球を乗せてるみたいな不安定な状態に成っている。

攻撃と防御の指針として私は以下の図をイメージしている。
 
前腕は攻撃に使えるが上腕は打たれ弱い。
特に上腕の側面や腹は上腕の背面より弱い。

自損事故の急所は膝と肩。

上体を鉛直に立てたままだと、脚を前に振り上げる事が出来るが、脚を後ろに振り上げる事は出来ない。
しかし、脚を後ろに振り上げる筋肉は豊富だが脚を前に振り上げる筋肉は貧弱だ。
下図はその様子を表現する漫画です。
 


ヒトの腕は、上から下に下ろす時の方が下から上に上げる時よりも、外から内に閉じる時の方が内から外に開く時よりも大きな力を出せる。
 
これは自分対自分の比較なので、自分対他人の比較ではそうとは限らないが、自分対他人の比較でも体力差が大きくなければ成り立つ。


最終更新2023年08月29日