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こちらの意見を敵が「間違っている」と断定して、それについてはそれ以上何も言わない場合。
「その話、詳しく聞かせてもらえませんか?」と言い返すのが有効です。
「と言いますと?」でもよい。
「そんな事、他所で言っちゃあ駄目ですよ」と言われた場合にも、そうだろう。

意味が分からない人が多いと思う。
私自身も、直感的な判断であって、どう説明したら良いか、これから考えます。

「あなたのその意見は間違っている」と言われて、間違ってないはずなんだけどなあ、と思っても「間違ってないんだ」と言い返すのは完全には正しくない。
その正しくない発言をこちらがするか、「間違っている」という意見が勝った様に見える、どちらかに成る様に敵が狙っている。

「間違ってないんだ」という発言のどこが間違っているか。
人間は間違える事だって有るわけだから、間違ってるか間違ってないかは究極的にはハッキリとは分からない事である。
例えば、数学の自分の答案を他人から「間違ってる」と言われて、即座に「間違ってないよ」と言い返せるだろうか?
自分の注意力の及ぶ限りにおいては間違ってないはずなんだけど、それでも自分は途中で何かを考え落としたかもしれない。
だから「どこが?」と訊(き)き返すのが、常識の範囲内では最も正しいだろう。

数学の答案ならそうだけど、何が正義であるかという問題などでは、どこがかを答える事は相手には出来ない事が多いだろう。
それを「どこが間違ってるか言えないなら間違ってないんだ」と言うのも、証明責任の転嫁の項で説明した様な詭弁である。
そこで、「その話、詳しく聞かせてもらえませんか?」と言い返せば、それへの敵の返答の中に含まれている間違いを探す事が出来る。
元の自分の意見が間違っているか間違ってないかは究極的には分からない事だが、それを間違っていると判断するのに敵が使った判断根拠が正しいか間違っているかなら、敵と自分の間で合意が成立するかもしれない。
そう成るように狙うのである。

「間違ってないんだ」という発言が間違っているのだから、「間違ってるよ」と断定した敵の発言にも同じ欠点が有る。
しかし、軽率に「間違ってるよ」と断定する事ぐらいは気軽に発言してもよいのが正しいのに対して、「間違ってるよ」と言われて追加の点検をせずに即座に「間違ってない」と断定するのは厳密には議論のルールからの逸脱に当たるのではないか。
この非対象性については、追って考える必要が有る。

論理的には「間違ってる」という意見と「間違ってない」という意見は全く対等であり、どちらかが先に言われた事によって対等ではなく成る、なんて事は有りません。

「その話、詳しく聞かせてもらえませんか?」の他に、
「間違ってるとどうして分かるのか?」などの言い方も有るが、
譲歩してニュートラルな立場から話す、という点では、
「その話、詳しく聞かせてもらえませんか?」がベストだろう。





最終更新2024年06月05日