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近年「あおり運転」という言葉が新登場し、あおり運転を禁止する法律も出来ました。
しかし、「あおり運転」という言葉は、それが指し示す行為にふさわしくありません。
あおり運転というのは、本来は、被害者のスピード競争への対抗心が高まるように狙って自分が速く走っているところを被害者に見せつける運転です。
被害者がスピードを上げざるを得ないように後ろから車間距離を詰めるのは「あおり」ではないし、ましてや、前に割り込んで被害者に減速を強いるのは「あおり運転」とは全然違うはずです。

それなのに、そういう本来は非あおり運転である凶悪犯罪を「あおり運転」と呼んで口裏を合わせている人々は、大したことではないんだよという風に犯人をかばっている。
これではいけない。
そこで私は「暴運転」という言葉を発明したので使って下さい。
「暴力を振るう」「暴行する」というのと同じ様に「暴運転を振るう」「暴運転する」という風に使います。

一方では単に言葉で言っただけの事を「暴言」と言い、他方では大怪我や死を招く暴運転を「あおり運転」と言う、これでは逆さまです。
ここに、敵がエコヒイキされている事、敵は一部の例外者ではなく世の中に蔓延している事が、よく表れているのです。
言葉を使わせないようにして、行為の犯罪を取り締まれなくしよう、という動きそのものじゃないですか。
とにかく、敵の言動は小さく、被害者の言動は大きく、言葉が歪められて行っている。
「暴言」という言葉はやめにして「あおり発言」と言ったらどうなんだ。



最終更新2023年06月13日