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たとえば、殴って来る人が居て、その人をぶちのめしたら、殴って来なく成ったが、その代わりにくすぐって来る様に成った場合。
くすぐってるだけだからぶちのめすのはやり過ぎだと思い、くすぐるのをやめないとぶちのめすぞ、と言ったら、くすぐってないと言い返された。
そういう場合を考える。
「くすぐってない」とは犯人が言ってるだけで本当はくすぐっている、それをやめないからぶちのめす、という事で全然間違ってない。
それなのに「私はくすぐってないのにくすぐっているとお前は勘違いしている、その勘違は被害妄想という精神病の症状だ、被害妄想に基づいてぶちのめそうとしたからケーサツに言いつけてお前を精神病院に強制入院させてやる」という風に犯人は主張して来る。
それに加えて、仮にくすぐっていたとしてもくすぐったぐらいでぶちのめしたら傷害罪で訴えるぞ、とも言って来る。
これは大変な不条理です。
同じ「くすぐる」という行為でも、手術中の医者に対して行なえば患者は死んでしまう。
くすぐるだけでも何でも妨害できてしまうのだ。
それを一律に行為の外形が「くすぐる」だから微罪だ、とするのはトンデモない暴論である。
くすぐるという行為をやめさせる目的ででも、くすぐる行為の如何によってはぶちのめす事は正当である、という当然の正義を法規に反映させるための政治活動をする必要が有る。
しかし、それが実るまでには長い時間が掛かるので、当面はぶちのめすのを我慢しながら、犯人がくすぐっている事を立証するしかない。

経緯で立証する、というのは、「お前はくすぐっている」というのを直接立証する代わりに、過去に殴って来て返り討ちに遭い殴って来れなく成った事を指摘する、というタイプの立証方法です。
敵は、これを防ぐ為に「忘れさせる」「ほとぼりをさます」という手口を使う。
つまり、敵にとっても、ここが泣き所なわけだ。
色々な人や集団の過去の経緯を暴くのを妨げる法律を廃止させる運動をするのも必要だろう。
また、そういう法律に味方する態度は、敵の識別点です。
つまり、身元調査禁止とか差別禁止というルールの中には、そういう成分が入れられているだろう。
また、「するわけがない」「あるわけがない」型の主張は、先行事例を挙げる事で反駁できます。
かなりあるわけがなさそうな事やするわけがなさそうな事まで既に過去に色々な多くの事が新聞記事に成っています。

過去の経緯としては、犯人が攻撃して来て返り討ちに遭った、というパターン以外にも、犯人が不当な要求をして断られた、というパターンなどが根拠として有力だ。

鳥瞰すると、次の様に成ります。
不当な要求も「~しないと・・・するぞ」という言葉で行なえば、その後「・・・」部分を実行しなくても、要求した時点で脅迫罪を犯した事に成る。
脅迫罪で処罰された事に懲りた犯人は、「・・・するぞ」部分を言わなく成り、発言段階では「~しろ」とだけ言い、被害者が従がわない場合は予告なく「・・・」部分を実行する様に成った。
クンロクと呼ばれる種類の発言は、この段階だろう。
また、このページの冒頭で出発点として考えた状況は、この段階です。
しかし、そうすれば脅迫罪には成らないが、「・・・」部分の実行を禁止する法律に違反するし、「・・・」部分の実行を被害者が実力で阻止する場合が出て来る。
その阻止行為にケチをつけようとしても「お前が・・・したからじゃないか」「盗人猛々しい」と言われれば、ぐうの音も出ない。
正当防衛が成立する、という事です。
そこで犯人は、「・・・」部分として、そういう行為を自分がした事を被害者や公権力が立証するのが困難な種類の行為を選ぶように成った。
それへの対策として、「経緯で立証する」という方法が有効ですよ、という事を私はこのページに書いています。
最初に「~しろ」という不当な要求が有れば、その後尻尾を全く出さなくても、経緯で立証されてしまいます。
その様な立証では、犯人に有罪判決を出すには不十分かもしれないが、被害者に無防備を強要する事の不当性は立証されます。
だから犯人は、「~しろ」という要求もしなくなった。
最初から全ての場所の全ての人を常に加害し続ける。
被害者が犯人達の要求したい事を自主的に行なったら、その分だけ加害を減らす。
被害者が犯人達の禁止したい事を自主的に行なったら、加害を続ける。
被害者が被害に耐えかねて相談に来たら自分達の要求したい事を、要求という形ではなく、処世術とか生活の知恵といった中立的な賢い教えという形で被害者に告げる。
そう成るように狙って被害者には最初から拷問を掛け続ける。
被害者と言葉を交わす人は、加害・拷問する人とは別人です。
「~しないと・・・するぞ」ではなく「~しないと・・・されるぞ、気を付けてね」という言い方をする。
私が生まれた時には既に犯罪の中心はこのフェーズに入っていた。
本当にそうである事は、ここまでの経緯で立証されていると思いませんか。
それは犯罪じゃなくて社会です、という考えが敵を特徴付ける正義観です。
「反社会的」という言葉で犯罪性を表すのでは誤解を受け易い、と私が考えるのは、そのためです。
「経緯で立証する」という方法から逃げる為に犯人がコソコソとした行ないだけする様に成って言葉で何も言わなく成ったけれど、その事も経緯で立証されるわけです。
この様に、経緯で立証するという方法は、極めて強力だし、大間違いを犯し難い。
この方法に他の方法を代用する事は不可能だろう。
他の方法は、どれも、経緯で立証する方法ほどの大きな力を持っていないし、大間違いを犯す危険が馬鹿に成らない。
だから、社会科の歴史という分野が重要であり、また、経緯で立証する方法を使えなくしようとする態度は敵の識別点です。


最終更新2024年04月23日