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このページの内容は下書きです。

お父さんお母さん僕を産んでくれてありがとう、という感謝の気持ちを持てとの宗教指導者の言を良く耳にする。
最近だと「小林よしのり」と「西部なんとやら」が、日本に生まれた事に感謝せよ、との呼びかけを、おそらく漫画世代に対して行なっている。
現在2003年08月。
日本に生まれたら兵役も無いし不況の今でも発展途上国よりは豊かだ。
下見りゃあ日本に生まれた事はそりゃあサゾカシ幸運な事だろう。
が、上には上があるぞ。
俺なんか、稼がなくても生活できる上流階級に生まれたかったんだよな、本当は。
ヨーロッパ貴族で英語学習の負担が無いという条件を付ければ英国貴族だな。
それに比べれば職人の父に気違いの母の下に生まれて大して資産も無い俺なんかは、全く不本意な所へ産み出してくれやがったな、と文句を言いたくなるんだがなあ。
俺は学問と芸術と武道にしか興味ないんだよな。
それ以外のものには指一本触れるのもわずらわしい。
学問なら何でも良いという訳ではない。
俺の注文は厳しいぞ。
プロになって研究しようと思ったらとてつもなく高い競争率を勝ち抜かねば出来ないようなエリート分野にしか俺様は興味が無い。
それ以外の分野なんか歯牙にもかけてない。
見ただけで目が腐るわ。
そんな俺様がたとえばサラリーマンの業務を見たらどうなる?
ゲを吐くぜ、きっと。
芸術は音楽、武道は独創空手、と一応は決めてるが、絵画に対する関心知識もあるし、銃器を用いた戦闘にも興味がある。
幸い当面は俺は学問・芸術・武道以外に指一本触れる必要も無い状況にあるが、この状況が死ぬまで続くという保障は無い。
英国貴族に生まれれば死ぬまで名誉追求と自己向上に明け暮れる事ができるだろう。
俺はどんな手を使っても、学問・芸術・武道以外に関わって無駄な時間を費やす事が死ぬまで無い様に、するつもりだ。
感謝せよ、とは笑わせらあ。
坊主の説教の場合、大衆の上昇志向抑止、という統治の道具である事は見え見えではないか?
小林よしのりらの場合は右翼煽動だな。
国なんて法治国家・福祉国家として機能する装置に過ぎぬのだよ。
感謝とか愛情とか持つ対象じゃあない。
コンピュータに感謝したり愛情を持ったりしないだろ?
また、産む産まないの意思決定は親がするものであって、子は好き好んでこの世に産まれ出て来たわけじゃあないんだよな。
しかも、どの時代にどこに生まれるかも子は自分で選択できない。
そうやって産まれ出て来た子の人生に責任を持つ事は親や社会の当然の責務であって、間違っても「恩」などではない。