since 2003
イレコナビ サイトマップ
< 日記 >
< 2022年01月 >
< 18日 >
2022年01月18日(火曜日)
朝まで生テレビ2022年01月01日放送分を見た感想13

どの論客も、経済が上手く行ってない原因として悪意の話を全くしていない。
つまり、過失や過誤の話しか出ず、誰かが故意に上手く行かない様にしている、という話が出てない。
悪意の話というのは、いわゆる陰謀説の事である。
そういう話をすると、頭がおかしいと言われて、不利益な扱いを受ける傾向が有るが、だから誰も言わないのだろうか。
言わないだけでなく、心の中でも思っていないのだろうか。
証明責任の転嫁について説明した時に書いた様に、陰謀が存在するという説と陰謀は存在しないという説は、対等に競われねばならないのであって、陰謀が存在する事を証明できなければ陰謀は存在しないんだという事には成らないのは、陰謀が存在しない事を証明できなければ陰謀は存在するんだという事には成らないのと全く同様である。
だから、それなのに証明できなければ陰謀の可能性を言うな、という態度は、単に不当であるだけでなく、明らかに不審なのである。
言われたら困る事でも有るんか?ははあ有るんだな、というつなげ方の方が、頭がおかしいというつなげ方よりもずっと当たり前なのである。
よく見てみると、次の様な発言が有るには有る。
藤井聡さんが財務省だったかのケチが諸悪の根源で、得体が知れない、と言ってる。
しかし、財務省は意地悪でやってる、とまでは言ってない。
藻谷浩介さんの身分社会批判も悪意の指摘だと言えるかもしれない。
しかし、身分社会の背後に有る陰謀にまでは考えが及んでいない。
田原総一朗さんは、小沢一郎の事件の報道でマスコミを牛耳っている不正な力の存在に気付いたという話をしている。
これも経済の問題と背後でつながっているだろう。
竹中平蔵さんは、成長は全ての矛盾を覆い隠す、というチャーチルの言葉を褒めた。
しかし「覆い隠す」という言葉には「隠蔽する」という意味も有る。
巨悪が経済成長を隠れ蓑に延命を続けているのであれば、息の根を止めなければいけない。
小川淳也さんの論調には私は大変好感を持って大賛成なんだけど、この人の意見には陰謀対策が全く含まれていない点を私は不満に思う。

藻谷浩介さんは、経済学では因果関係を断念しなければいけない、相関関係までしか知り得ない、と言うのだけれど、私はやはり、因果関係にもこだわる。
完全な因果関係は無理だとしても、せめて不審な相関関係が出現した時に、それを「おかしい」と判定する事が出来る程度の部分的な因果関係は是非見付け出しておく必要が有る。
相関関係は結果の追認だから、相関関係しか知り得ないなら、陰謀によってどんな結果を出されても「そんなはずはない」と言い返せない。
そのため、相関関係だけで満足する経済学は、陰謀とか集団ストーカーによる経済リアルドッキリの良いカモ、だまされっぱなしに成ってしまう。
これでは、ふっかけ放題ふっかけられる。
バブルは必ず崩壊するとか、経済には成長が必要だ、という法則は、そういうふっかけである疑いが有る。
ドッキリカメラというテレビ番組で行なわれている様な方法でだます事を、私は「経済リアルドッキリ」という言葉で表現しました。
私には「空手の動作を繰り返すと腕が壊れるよ」というウソをつかれた事が有る。
現状では、大勢の人が空手をやっているのにそのせいで腕が壊れたなんて話は聞かないので、そういうウソは通用しない。
しかし、もし空手をする人がほとんど居なくなったら、空手をしている人の腕を別途壊して、それに「ほらみろ空手をしたから腕が壊れたんだ」という曲解をこじつける、という犯罪が可能に成ります。
この様に、陰謀で人為的に(相場を操作する犯罪によって)相関関係を作り出し、それを自然に元から存在する相関関係なんだと偽る犯罪というものは、ひとつのパターンなんです。
バブルは必ず崩壊するとか、経済には成長が必要だ、という相関関係は、そうやって作られたのではないか、疑う必要が有るわけです。