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2019年03月02日(土曜日)
次世代の世界一の天才へ(8)

(2e) 哲学で手柄を立てる為には、主業務を哲学の研究にシフトする前に、まず下位の学問で修行を積め。
私の場合は、それ(下位の学問)は物理学です。
私は、宗教を代替する哲学の研究に着手するには未だ至っていませんが、物理学からは随分と教えられました。
宗教を代替する哲学でなければ、物理学の哲学なら私も、古典物理学という題の本にまとめたり、文法主義という思想を考え出したりと、既にやっています。
実際に物理学を勉強してみると、それをやってない人に哲学は無理だろうなあ、という感覚に近い物を感じます。
科学を学ばず思弁のみによって宗教をやって来た人は皆、進化論や地動説で頭をぶん殴られるまで目が覚めなかった、という史実は、その私の懸念が妥当である証拠だと思う。
哲学が最高だからと言って、最初から哲学だけやっても、歯が立たないのではないか。
軍隊には実務経験を積まないと入れない上位の学校が有ったりした、と聞きます。
科学は、論理的につじつまが合うか、だけでなく実験や観測で学説を検証するし、論理的につじつまが合うかのチェックも数学のレベルで行なわれるので非常に厳しい。
これに対して文科系の哲学における思弁は、現実ではなく文献を根拠とするし、つじつまが合うかのチェックも数学ではなく国語表現で行なわれるので緩い。
哲学を研究する為の準備として頭を鍛えたり判断材料と成る知識を身に付けたりするのは、物理学でなくてもよい、と思う。
経済学出身の哲学者が居ても良いし、法学出身の哲学者が居ても言いし、生物学出身の哲学者が居ても良く、それぞれ他には無い良い持ち味を出せるのではないか、と思う。
哲学者は、そういう風に下位の学問を故郷として持つのが堅実だと思う。