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2019年02月24日(日曜日)
次世代の世界一の天才へ(3)

一昨日(5)とした項目の番号は(2a)とすべきでした。

(2b) 各業種のステータスを判断するには小中学校での各教科のステータス感が参考に成る。
オリンピックで金メダルを獲得する事は、世間一般では最高に名誉な事だ、と考えられています。
これに対して、有名コメディアンの関根勤さんは、オリンピックは運動会だ、という皮肉を言いました。
これは、オリンピックで競われるのはステータスの低い種類の能力だ、という意味です。
世界一の天才に生まれた人には、こういう見方が大切です。
ヨースタイン・ゴルデル著「ソフィーの世界」にも、オリンピックで誰が金メダルを獲ったかは哲学で誰が業績を残したかに比べれば全く重要ではない、という意味の事がハッキリと書かれていました。
また、芸術家という職業は普通の職業よりも高級な職業だ、というのが普通の感じ方だと思いますが、芸術家の業種は、小学校の教科で言うと、音楽や図画工作です。
小学校では、国語・算数・理科・社会のステータスが高く、それらよりも音楽や図画工作のステータスは低いと思います。
特に図画工作に至っては、それを指摘されると吹き出してしまうのではないでしょうか。
国語・算数・理科・社会の中でも、国語と算数のステータスは理科や社会のステータスよりも高いと思います。
逆に、大人の職業としては国語や算数の仕事というものはほとんど無く、大抵の仕事は理科か社会科に属するでしょう。
その事を指して過去に私は、国語や算数は理科や社会科を学ぶ為の手段であり子供の科目だ、それに対して理科や社会科は大人の科目だ、という風に書いた事が有ります。
しかし、もっと注意深く観察すると、大人の仕事は理科や社会科にではなく家庭科や技術家庭科に属する場合がほとんどではないか、という事に気付きます。
大人の職業として社会的ステータスが非常に高い(かった?)弁護士は、小学校の教科で言うと家庭科に属するのではないか、と思われるし、大人の職業の中で花だと目されるハイテク産業の技術開発は、中学校の教科で言うと技術家庭科に属します。
小中学校でステータスの高い科目ほど子供向きであり、ステータスの低い科目ほど大人向きである、という傾向が有ります。
だから小中学校での各科目のステータス感は幼稚であり間違っている、という方向で考えてみる必要も有ります。
しかし、小中学校でステータスが高かった教科に属する仕事をしている大人がほとんど居ない、という事は、そういう仕事が子供じみているからではなく、あまりにハードルが高すぎて手が出せないから、である疑いが強い。
図画工作や技術家庭科よりも理科・社会、理科・社会よりも国語・算数の方が高級なのだけれども、高級な業種ほどそれに相応しい才能を持っている人は希なので、そういう事に成っているのではないか。
いや、だからそういう事に成っているのです。
つまりこれが、哲学が最高位であるという主張の、角度を変えた説明です。
アインシュタインの業績は理科の中で最高の業績です。
蒸気機関だとかコンピュータだとかの発明は技術家庭科に属する業績の中で最高の業績です。
哲学の中で最高の業績を残せ、というのは、もっと凄い事を考え出せ、という事です。
それは、算数は少し違うかもしれませんが、小学校の教科で言うと国語に属する様な事です。
それが出来た人が全く居なかった世紀については、理科や社会科で首位の業績を残した人が世界一という事に成るでしょう。