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2015年11月23日(月曜日)
詳解村田ボクシング

アメリカ、ネバダ州ラスベガス、トーマス&マックセンターで行われ、2015年11月08日にテレビ放送された、村田諒太vsガナー・ジャクソンのボクシングの試合を観察した結果を書きます。
まだ、第2ラウンドの終わりまでしか細かく見ていません。
第3ラウンド以降のメモは、つまみ食い程度です。
ガードを打ち崩そうとしている所を詳しく見たい、と思っていますが、それは後半のラウンドの様です。

以下においては、M = 村田、J = ジャクソン、とします。

開始時刻 終了時刻 内容
ディスク 試合 ディスク 試合
0:05:25 R1開始
0:05:29 非表示 Jの2連ジャブの1発目をMが右手で外受け、2発目はMの額にヒット。
0:05:31 R1残2:55 Jのジャブが軽ヒットではないか。
0:05:33 R1残2:53 Jの挿し込みらしいジャブがヒット。
R1残2:52 Jの縦拳ジャブがヒットかも。
0:05:38 R1残2:47 Jの挿し込みジャブがヒット
Jが、村田のガードの腕の外を通して左フック
Jがたぶん左アッパー。左ボディーフックかもしれない。
0:05:39 R1残2:46 AFS前腕サブポジションの実例。
0:05:40 R1残2:46 クリンチ状態でのJの右ボディフック。気休めに見える。
0:05:41 R1残2:45 Jの挿し込み右アッパーが多分ヒット。
AFS前腕サブポジションの弱点かもしれない。
0:05:43 R1残2:42 Mのジャブに対してJがカウンター右フック。ヒット。
Mは、これに反応してジャブを途中やめらしい。
0:05:44 R1残2:42 Jが縦拳ジャブでプッシング。
0:05:45 R1残2:40 Mのジャブ返しがヒット。
0:05:52 R1残2:33 MのジャブをJが外へヘッドスリップ。ダッキングも入ってるかも。
直前にも同様の局面があった。
ヘッドスリップ直後にJが2連ジャブだが、両方Mに見切られる。
0:05:54 R1残2:31 MのジャブをJが外へヘッドスリップ。ダッキングも入ってるかも。
0:05:57 R1残2:28 MのジャブをJが外へヘッドスリップと同時にジャブ返しし、ヒット。
スウェイで見切るよりも、この方がリーチに余裕が出る。
0:06:00 R1残2:26 R1残2:25 Jの右ストレート、左ストレート、左ボディーフック。
最初の2つは差込式に入り、ボディーは腕でブロックされた。
0:06:01 R1残2:24 0:06:03 R1残2:22 Jが左フック(ガードの外からヒット)、右アッパー(ブロック)、左ストレート(挿し込みヒット)、右フック(ガードの外からヒット)、間合いが詰まる。
0:06:05 R1残2:20 ガードして連打され距離が詰まった状態からMが右アッパー。
0:06:09 R1残2:17 村田のガード腕の外を通して左フック。
0:06:19 R1残2:07 0:06:19 R1残2:06 AFS前腕サブポジションの実例。
Mが続けざまに、右ボディアッパー、上段右ショートフック。
肘が下がってるので、肘打ち相当ではなかった。
0:06:22 R1残2:03 JがMのガード腕の外を通して右フック
0:06:36 R1残1:50 Jの右ストレートにMが右ストレートで先の先。
ヒットだがジャクソンの顔面が極度に前傾のため滑る様な感じで当たっている。
0:06:37 R1残1:48 密着から離れ際の左フックがMに軽ヒット。
0:06:47 R1残1:39 村田のガード腕の外を通して右フック。
0:06:49 R1残1:37 JがダッキングでMのストレートを交わす
0:07:08 R1残1:17 Jが右アッパー。
AFS前腕サブポジションの弱点かもしれない。
0:07:11 R1残1:14 Mのワンツーのワンがヒット
0:07:20 R1残1:05 AFS前腕メインポジションの実例。
0:07:21 R1残1:04 Jの左ジャブがヒット。
0:07:22 R1残1:03 Mの左ストレート・右フックのワンツーに対して、Jが右フックでカウンターし、Mの右フックより先にJの右フックがヒット。
0:07:24 R1残1:02 挿し込みジャブ。
Mの左ストレートがJの左右ガード腕の間隙を通ってヒット。
0:07:25 R1残1:00 MのジャブがJのガード遅れで挿し込みジャブ形でヒット。
0:07:51 R1残0:34 0:07:53 R1残0:33 Jが至近距離でジャブ3連発軽ヒット、Jの4発目のジャブにMが同時式カウンター左ストレート。
0:07:54 R1残0:32 Jのジャブが軽ヒット。
0:07:58 R1残0:28 Jの左ボディーフックが多分ヒット。
0:08:03 R1残0:23 ガードJにMの連打よく見えず。左フック2発が含まれていそうだ。
左ボディーフックがヒット。
0:08:06 R1残0:20 Jの挿し込みジャブがMのアゴの下に外れ、Mのカウンター左ストレートがヒット。
これを見て、ダッキングの反対も有る事に気付いた。
0:08:07 R1残0:19 Mのジャブが挿し込み状にヒット。
0:08:09 R1残0:16 0:08:10 R1残0:15 Jのジャブを右肩に担ぎながらMが右フック。
その後、続けざまに、同じ右腕で、ボディーアッパー、再度右フック。
ストレートに対しての担ぎフックは、関節技に変形できる。
0:08:20 非表示 Mが左フックでJのガードの2枚貝を開かせて右ストレートを挿し込みヒット。
ワンツー式で。
0:08:26 R1終了
0:10:07 R2開始
0:10:11 0:10:12 Jが左で続けざまにアッパー、フック。
0:10:15 Mが単発ジャブ
0:10:16 R2残2:51 0:10:16 R2残2:51 Mのジャブがヒット。Jのジャブ返しが届かず。
0:10:19 R2残2:48 縦拳バンパーの実用性
0:10:22 R2残2:45 AFS構えの前足側の腕のサブポジションの実用性の証拠。
0:10:21 R2残2:46 MがJのボディーへ右アッパー。
0:10:22 R2残2:45 MがJのボディーへ右アッパー。
0:10:24 R2残2:43 JがMの頭部の左側面に、ガードの外から入る右フック。
続けて直ぐに左フックをMの右脇腹に。
0:10:26 R2残2:41 Jの右アッパーがハズレらしい。
0:10:31 R2残2:36 Mが右アッパー。
0:10:36 R2残2:31 よく見えないが、Jの右アッパー、左フックがヒットではないか。
0:10:37 R2残2:30 0:10:38 R2残2:29 Mのワンツーがハズレ、Jの右ストレートがヒット。
0:10:50 R2残2:17 Jの右脇腹を狙ったMの左フックがJの右肘に当たる。
0:10:51 R2残2:16 JのジャブをMが右手でパリー。外受けの実用性の証拠と見なせる。
Jの左アッパーが多分ヒット。
0:10:52 R2残2:15 Jの右アッパーがヒット。
AFS構えの前足側の腕のサブポジションの弱点。
0:10:59 R2残2:08 Jの2連ジャブの2発目をMが右手でパリー。外受けの実用性の証拠と見なせる。
0:11:01 R2残2:06 0:11:02 R2残2:05 Mが連続して上段右アッパー、中段左アッパー、上段右フック。
中段左アッパーのみヒットではないか。
右フックは届かなかった。
0:11:13 R2残1:54 Mの右アッパーがJの左肘に当たったらしい。
アッパーで肘を打ち上げてしまう危険の存在の証拠。
0:11:14 R2残1:53 Jの左アッパー結果不明。
0:11:15 R2残1:52 Mの中段左フックがJの腹に届かず。
これは、中段フックのリーチについて、重要な情報を与える。
Mのジャブがヒット。
0:11:20 R2残1:47 JのジャブをMが右手でパリーではないか。
0:11:21 R2残1:46 Jのジャブ返しがヒット。
0:11:26 R2残1:41 Jの中段左フックをMが右肘でブロック。
0:11:27 R2残1:40 AFS構えの前足側の腕のサブポジションの実用性の参考。
0:11:28 R2残1:39 Jの右フックがMの左ガードの外から入る。
0:11:30 R2残1:37 Mが連続して上段右フック、中段左アッパー。
0:11:32 R2残1:35 JがMに、ほとんど頭突き。
0:11:33 R2残1:34 Mが連続して上段右アッパー、中段左アッパー。
0:11:35 R2残1:32 Jの中段左フックがMの右腕に当たる。
0:11:36 R2残1:31 Jがクリンチしようとして左腕を伸ばし、左脇腹が露出した瞬間を狙って、Mが右フックをJの左脇腹に当てた。
0:11:42 R2残1:25 Jが連続してジャブ、ジャブ、右アッパー。
これをMが全て見切った。
この直後にJが、ほとんど頭突き。
0:11:46 R2残1:22 AFS構えの前足側の腕のサブポジションの実用性
R2残1:21 Jの右アッパーがMのミゾオチにヒット。
AFS構えの前足側の腕のサブポジションの弱点。
0:11:51 R2残1:16 Mの中段左フックがJの右脇腹にヒット。
Jが右腕ガードを前面に出している為だ。
0:11:54 R2残1:13 JがMのガード左腕の外を通す右フック。ヒット。
0:11:58 R2残1:09 Jの頭突きをAFS構えの前足側の腕のサブポジションで食い止めているのではないか。
下に抑えずに前に押し返すだけにすれば、もっと楽に食い止める事が出来そう。
0:11:59 R2残1:08 Mが中段右フックらしいが見えない。
R2残1:31と同様かも知れない。
Jが中段左アッパーらしいが見えない。
0:12:04 R2残1:03 Jの左フックがMの右ガードの外から入る。
ガードには、前面と側面を同時に守る事が出来ない、という問題が有る様だ。
0:12:08 R2残0:59 Mが上段右アッパー。
0:12:15 R2残0:52 Jが連続して右フック、左ストレート。
右フックはMが左腕でブロック。
ガードの外から入るフックに、同じ手は食わぬ、という事ではないか。
しかし、左ストレートはヒットらしい。
側面をガードするために前面のガードを開けてしまったからだろう。
0:12:17 R2残0:50 Mのジャブがヒット。
0:12:20 R2残0:47 Mのワンツー。
両方軽ヒットではないか。
0:12:25 R2残0:43 0:12:25 R2残0:42 Jがワンツー。
ワン=ジャブ。ツー=右フック。
Mがワンをパリー、ツーを頭を逃がして交わした。
0:12:27 R2残0:40 Mが連続して上段右ストレート、中段左フック。
Jが前に潰した感じ、両方無効。
0:12:30 R2残0:37 Mが左手でフェイントし、右ボディーアッパー。
ボディーアッパーで手首を相手の肘に打ち付けてしまう危険性が示唆される。
0:12:37 R2残0:30 Jの中段右フックがヒット。
0:12:39 R2残0:28 Jの上段左フックがMの右ガードの外を通ってヒット。
中段を打つと見せかけて上段を打った可能性がある。
0:12:45 R2残0:22 JのジャブをMが右手でパリー。外受けの実用性の証拠。良く見える。
0:12:46 R2残0:21 Jの3連ジャブの3発目にMがカウンターでジャブを打つが外れた。
0:12:47 R2残0:20 Mのワンツーのツーがヒットではないか。
0:12:49 R2残0:18 AFS構えの前足側の腕のサブポジションの実用性
0:12:51 R2残0:16 MがJのガードの正面からワンツー打ちし、ガードの左右腕の間をコジアケながらワンが通った。
ツーは逸れた。
0:12:54 R2残0:13 0:12:56 R2残0:11 Jが相撲の張り挿し風に左フックを打ってクリンチに行った。
MはAFS構えの前足側の腕のサブポジションで防いだ。
0:12:58 Jのジャブ返しがMにヒット。
0:12:59 MがJの頭突きを、左腕で顔パッドして防ぎ、連続して上段右アッパー、中段左アッパー、上段右フックぐらいではないか。
上段右フックが空振りなのは見えるが、他は良く見えない。
0:13:01 Mのジャブがヒットではないか。
0:13:08 R2終了
0:14:07 R3開始
0:17:03 クリンチ状態で、肘打ち相当のショートフック
0:17:08 R3終了
0:18:08 R4開始
0:20:39 縦拳バンパーの実用性
0:21:08 R4終了
0:22:48 R5開始
0:23:53 AFS基本構えの前足側の腕のサブポジションの実例
0:25:20 AFS基本構えの前足側の腕のメインポジションの実例
0:25:26 肘打ち相当のショートフック
0:25:40 AFS基本構えの前足側の腕のサブポジションの実例
0:25:48 R5終了
0:26:42 R6開始
0:27:02 ジャブ
0:27:03 ジャブ
0:27:07 ジャブ
0:28:23 肘打ち相当のショートフック
0:28:24 ガードの上から打ってる。はじかれてる
0:29:42 R6終了
0:30:25 R7開始
0:32:16 肘打ち相当のショートフック
0:32:54 肘打ち相当のショートフック
0:32:55 肘打ち相当のショートフック
0:33:18 0:33:19 AFS基本構えの前足側の腕のメインポジションの実例
0:33:25 R7終了
0:35:46 R8開始
0:36:08 AFS基本構えの前足側の腕のサブポジションの実例
0:36:20 ここまで何度も食らっていたフックを初ブロック。
0:37:10 0:37:11 ガードの上から4発打ってる。
4発目が顔に届いてるのではないか。
0:38:15 ガードの上から2発打ってる。
0:38:46 R8終了
0:39:46 R9開始
0:40:27 ガードの上からコンビネーション
0:41:59 ガードの上から打ってる。
0:42:46 R9終了
0:45:00 R10開始
0:48:00 R10終了

敵のストレートを外から内に向かって払う外受けの実例が見られ、これは、空手の受け技の使い方の問題に、直接の答えを与えてくれている。

Mのガード腕の外を通すJのフックが多く見られた。
効いていたかどうか不明だが、R2残0:42でMが頭を逃がしている事を見ると、効いていたのだろう、と考えられる。
これに対抗する技だと感じられた物として、クリンチされたMによる肘打ち相当のショートフックが多く見られた。

MへのJの頭突きらしい行為が見られた。R2残1:35、R2残1:25

ガードには、前面と側面を同時に守る事が出来ない、という限界がある事、が良く分かった。
この故に、フックとアッパーをワンツー式で打つコンビネーションの成功例が見られた。
ディスク0:08:20には、フックとストレートをワンツー式で打つコンビネーションの成功が見られる。
R2残1:16を見れば、これは中段についても言える、という事が分かる。

AFS基本構えの前足側の腕のサブポジションには、アッパー打ちに対して無防備だ、という弱点がある事、に気付かされた。

スウェイ以外の防御からのジャブ返しが見られた。
外へヘッドスリップしてジャブ返しすると、スウェイよりもリーチ的に楽。

R1残1:50では先の先が見られ、Mの能力の高さが感じられた。
R1残0:20の攻防を見て、ダッキングの反対(重心を急上昇させる防御法)の可能性に気付いた。
R1残0:16の攻防を見て、ストレートをヘッドスリップで内側に交わして担ぐと、ストレート腕の肘を折る関節技が可能だ、と思った。

実用的なコンビネーションが具体的に分かった。
R2残2:43、上段右フック、中段左フック。
R2残2:31、上段右アッパー、上段左フック。
R2残2:06-2:05、上段右アッパー、中段左アッパー、上段右フック。
R2残1:37、上段右フック、中段左アッパー。
R2残1:34、上段右アッパー、中段左アッパー。
R2残0:52、右フック、左ストレート。
R2残0:43-0:42、ジャブ、右フック。
R2残0:40、上段右ストレート、中段左フック。
これらは、自分の練習に取り入れたい、と思っています。