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2019年11月02日(土曜日)
真の巨悪の真犯人

誰が何をやるかの奪い合いや押し付け合いにおいて凶悪をも辞さない態度で結果を確実にコントロールしようとする不正行為の犯人は、身分の高い人なのか。

身分が高い人というのは、人数が少ない。
従がって力が弱い。
どんなに強そうに見えても、人間という物は1人だけでは、究極的には弱い。
独裁者が強いのは、1人で強いのでなく、合力の大きい多数者に道具として利用されているからだ。
従がって、独裁者も究極的には弱く、独裁者を道具として利用している多数者の意向に逆らえば失脚する。
その意味では独裁ではない。

真の巨悪の犯人は、犯罪の競争で自分達が負ける事は絶対に無いと高をくくっている、それほど強い勢力であり、それほどの巨大な力を持つには非常に多人数から構成された集団である必要が有る。

全部こいつのせいだ的に独裁者が最後に処刑されるストーリーは現実社会では、善良な弱者が悪い強者を倒した、のではない。
善良な弱者を名乗っている人々の方が最初から独裁者より強い強者なのだ。
倒そうと思えば何時でも倒せるのだけど、利用できるうちは利用した方が得だ、また倒すには何かもっともらしい理由が要る。
用済みに成った時に始末できる為には、独裁者には思いっ切り悪く育ってもらわないと困る。
悪い人に育てば、その悪への対抗を大義名分にして倒す事が出来る。
甘い汁に漬けて何十年か発酵させれば思いっ切り悪く成る、ほうら出来上がりだ。

独裁者は、真の巨悪の主犯ではなく、真の巨悪に利用された駒に過ぎない。

真の巨悪の犯人集団は、
我々が社会だ、と思っており、公式の正義を否定する。
仲間でない人の前では公式の正義に異を唱えないが、公式の正義を否定する教理を持っている。
公式の正義を否定するのが本当の正義だと言われて信じる人にはそう信じさせておくが、公式の正義に代わる正義観なんて何も持っておらず、その教理の中身は「赤信号みんなで渡れば怖くない」「やっちまう事なら常に出来る」「防がれる心配は無い」「そうでなくても最後に勝つのは我々だ」という考えだけだ。
独裁者は、自分もその中の一人でありお墨付きをもらっている、つもりに成っている所を、ある日突然、公式の正義に著しく違反しているというかどで摘発され処刑される。

従がって、真の巨悪の犯人としては、被害者の商売敵や高位高官よりも、むしろ被害者にとって全く敵ではない
広義百姓の方がずっと多いだろう。
職場であなたを脅かす危険が有るのは社長ではなく直属の上司や同僚ではないだろうか。

その事によって、真の巨悪の力の源泉は人数の多さである事や、真の巨悪は人数の多さを利かせた手口を使う事や、真の巨悪の犯行動機を、推測できる。

犯行の動機について書く。

犯人の一生を最大限有効に活用しても、それによって得られる成果が、被害者の一生を最大限有効活用する事によって得られる成果よりも(ずっと)小さい。

客観的にそうであってもなくても、犯人がそう思ってしまう。

それが動機で、被害者に一生を無駄使いさせる事を目的とした不正を犯人が行なう。
素晴らしい人の素晴らしくない人より多く持って生まれた分を素晴らしくない人がドブに捨てさせるわけだ。

その不正の代表例は、負担率の平等を通用させ、犯人が全員で自ら大きな負担率を負って、「お前にも同じ様にしてもらうぞ」と被害者に要求する。
サッカーのオフサイド・トラップのごとくにだ。

商売敵や高位高官は、その漁夫の利を得るだけで、自ら手を下さなくても、大抵の場合は自分の権益を守れる。
被害者がそれらの人を引き合いに出して負担率の不平等を指摘すると犯人は被害者に「あの人を、お前と一緒にするな」と言うが、これは負担率の平等に矛盾するし、犯人は、本音では例外を認めておらず、如何なる成功者も自分達と大差ない仕事しかしてないのでないと気に入らなくて、そういう御世辞を言わせるし、成功が行き過ぎない様にコントロール(=妨害)する。

それに対して被害者が抗弁できない様に犯人は、資源の益への変換の不可逆性に言及しない様に心掛け、マネー報酬は益に対してではなく負担に対して支払われると吹っ掛け、何でもマネー語でしか語らない習慣を社会に通用させた、ここまでをキャンペーンの手法を用いて行なった。
これらは準備としての詭弁だ。
それに加えて犯人は、フルタイム被雇用以外の職業を成立しない様にする、仕事を干す、借金取りおよびそれに類似の方法で拷問を掛ける、といった不正や暴力を併用する。

負担率平等でフルタイム被雇用なら成果はみんな同じに成るので、人生の無駄使いの観点からは、劣った人ほど得をし、優れた人ほど損をする、これも不平等だ。

負担率が極限まで高まる戦争という物も、同じ動機で同じ犯人集団が画策で作り出したのではないか、と私は疑っている。
戦争では概して有能な人から順番に死んで行き、生き残った社会内での劣った人の順位が繰り上がる。
これは国対国の戦いではなく、生物個体として劣った人が生物個体として優れた人をまとめて戦場に送り込んで傷め付け殺す、という国境を越えた共謀が考えられる。