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2013年12月08日(日曜日)
警察は向こう側の人、の意味が違う

私は、千葉県の新検見川駅の近くに住んでいた頃、自室で、警察は向こう側の人だ、という独り言を言った事がある。
これは、犯罪、防犯、保存されるべき価値を、(犯罪、防犯)、(保存されるべき価値)という風に分けて考えるのが正しく、(犯罪)、(防犯、保存されるべき価値)という風に分けて考えるのは正しくない、という考え方です。

これは、犯罪によって生じた損害の賠償費用や、犯罪を未然に防ぐための防犯にかかる費用は、犯罪者が負担すべきであって、保存されるべき価値の一部で賄われるべきものではない、という考え方です。

警察が犯罪者の味方をする、という意味ではありません。

(犯罪、防犯)、(保存されるべき価値)という分け方は、外部に対して犯罪をしてしまいそうな組織には、それを防ぐ専門の部署が内蔵されており、全体としては外部に全く犯罪を放出しない、といったイメージです。
やくざの親分が子分達に「てめーら、すっこんでろ」と言って制止する感じです。

(犯罪)、(防犯、保存されるべき価値)という分け方は、保存されるべき価値の運用会社に防衛部門が内蔵されており、外部からの侵略は保存されるべき価値に全く到達する事が出来ない、といったイメージです。
この場合、保存されるべき価値の一部が、防衛部門の運用資金に、充てられます。

警察は向こう側の人だ、という独り言を、誰かに盗み聴きされて、それを、警察が犯罪者の味方をする、という意味に曲解されて流布されたのではないか、という風に危惧している。

(犯罪、防犯)、(保存されるべき価値)という分け方は、どうあるべきかで言うと正しいが、しかし、犯罪者が金を払って自分の悪い所を抑えてもらう、なんて事をするわけがない、という難点がある。
軍事について言うと、兵員を国内の犯罪者で構成すると軍紀の乱れ等が生じるし、敵国の捕虜を使えば後ろ向きに鉄砲を打つかもしれない。

これらの難点は、本質的であり、克服には工夫が必要だろう。
人体はどう成ってるか調べて、それを参考にする、という手があると思う。
軍事の場合には、国内の犯罪者から罰金を取って軍資金に充てたり、前回の戦争で敵国から受け取った賠償金を軍資金に充てる、という方法が思い浮かぶ。

(犯罪)、(防犯、保存されるべき価値)という分け方の難点は、実際には、赤鬼青鬼方式で犯罪者が保存されるべき価値を任意に吸い取る事が出来る、という点だろう。
これは、強盗が1人で、金を出さないと殺すぞ、と言えば脅迫に成るが、2人で手分けして、青鬼が村人を襲いながら赤鬼が「俺に金を出さないと青鬼が来た時に困るぞ」と言えば、村人は、どこか変な理屈だなあ、と思いつつも、どう反論したら良いのか分からず、煙に巻かれて金を出す、という事です。

(犯罪)、(防犯、保存されるべき価値)という分け方でも、それ以外の点では、保存されるべき価値の側が寛容さを示す(犯罪者の欠点を自分たちの思いやりで補ってやる)という事で対処可能ですが、赤鬼青鬼方式では、費用が幾ら掛かるかは彼らのさじ加減に委ねられるので、犯罪・防犯ペアが主で保存されるべき価値が従という本末転倒な事にも成りかねません。