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2014年08月17日(日曜日)
等競争力面(宇田経済学の話の続き)

2014年08月10日の記事で述べた「等競争力曲線」の概念を発展させて、等競争力面という概念を今日は定義します。

まず、益種を固定して格(グレード)と量のみを変化させます。
特定の益種の購入で買い手が、グレードx1を量y1+εだけ購入するよりはグレードx2を量y2だけ購入する方がマシだと考え、かつ、グレードx2を量y2+εだけ購入するよりはグレードx1を量y1だけ購入する方がマシだと考える、という事が任意に小さな正の数εに対して成り立つならば、その益種の格量(x1, y1)と格量(x2, y2)は市場競争力が等しい、と言う事にする。

あるいは、グレードの方を変化させて、次の様に定義しても、定義の内容は変わらないだろう。
特定の益種の購入で買い手が、グレードx1+εを量y1だけ購入するよりはグレードx2を量y2だけ購入する方がマシだと考え、かつ、グレードx2+εを量y2だけ購入するよりはグレードx1を量y1だけ購入する方がマシだと考える、という事が任意に小さな正の数εに対して成り立つならば、その益種の格量(x1, y1)と格量(x2, y2)は市場競争力が等しい、と言う事にする。

この定義によって、各益種の格量面内に等競争力線を描く事が出来る。

同様にして、格を固定して種量面内に、また、量を固定して種格面内に、等競争力線を描く事が出来る。
ただし、量の単位と格の単位は種ごとに異なるので、量と格については種ごとに別々の特定の単位を用いて、無次元の格軸と量軸を考える事にする。
そういう考え方が可能である事は、私の文法物理学で
座標系の概念として示されている。

以上の等競争力線から、次のいずれかの方法で、種格量空間内の
等競争力面を構成できる。
(1)格量面内の等競争力線を、種量面内の等競争力線か種格面内の等競争力線で、つなぐ。
(2)種量面内の等競争力線を、格量面内の等競争力線か種格面内の等競争力線で、つなぐ。
(3)種格面内の等競争力線を、種量面内の等競争力線か格量面内の等競争力線で、つなぐ。

各益種の格量面内の同一の等競争力線上の点は格量積が等しい、という形で格量積という概念を定義しておけば、等競争力面は、種軸と格量積軸によって張られる平面内の等競争力線として表現できる。

昨日までの売れる確率の研究は、売り手の負担への嫌悪に基づいた、負担率の小さい益種格は供給過剰に成って売れる確率が下がり、負担率の大きい益種格は供給不足に成って売れる確率が上がる、という話でしたが、今日の記事の内容は、買い手の指向性を表現する手段の提示でした。


宇田経済学@持論@学問